「若者のミカタ」で売り出し中、大内裕和中京大学教授の「奨学金本」は盗用だらけのトンデモ本だった!(2)

【「若者のミカタ」で売り出し中、大内裕和中京大学教授の「奨学金本」は盗用だらけのトンデモ本だった!(2)】
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(1)につづく

◇次々に出てくる「パクリ」表現
 『日本の奨学金はこれでいいのか!』(2013年、あけび書房。大内裕和、三宅勝久他著。以下三宅本という)は、奨学金問題対策全国会議編とした上で各著者名を明記して刊行した。著作権は各著者に所属することを出版時に確認した。契約書に明記しているほか、筆者が執筆した2章「ルポ・奨学金地獄」の章末には次の注釈も入れている。

本稿は、多重債務問題に詳しいジャーナリストである筆者が、奨学金問題対策全国会議から独立した立場に立って取材・執筆したものです。文責のすべては筆者にあります。

 共著者である大内氏がこうした事情を知らないはずがない。もしかしたら引用なのかと思い、注釈がないか探した。だが、どこにも引用を示す説明はない。

 疑問を感じながら読み進めた。盗用を疑わせる問題表現がどんどん出てくる。次の文章--。

【大内本『奨学金が日本を滅ぼす』(2017年、朝日新書。以下大内本という)86頁】

 よく考えれば、延滞金に固執すればするほど、元金の回収は遅れます。回収金は、まずは延滞金と利息に充当するという方針を実行しているからです。もし、これからの学生が借りる奨学金の原資を何よりも優先して確保したいのであれば、元本から回収すべきです。
 それを行わないのは、延滞金と利息による「利益」こそが、回収強化の狙いになっているように見えます。


 これも、三宅本の次の文章と酷似している。

【三宅本『日本の奨学金はこれでいいのか』90〜91頁】

 むしろ、延滞金に固執すれば原資の回収は遅れます。回収金はまず延滞金と利息に充当するという方針を実行しているからです。もし、本当に原資を回収して不良債権を減らしたいというのであれば、元本から回収すべきです。それをしないのは、「利益」こそが回収強化の真の狙いだからではないでしょうか。


 「むしろ」を「よく考えれば」に、「固執すれば」を「固執すればするほど」に、「本当に原資を回収して不良債権を減らしたというのであれば」を「これからの学生が借りる奨学金の原資を何よりも優先して確保したいのであれば」に、「それをしないのは」を「それを行わないのは」に、ところどころ変えているが、明らかに三宅本をなぞっている。
 





(つづく)