商店街補助金問題であらたに住民監査請求

 みなさんこんにちは。

 西荻窪商店会連合会に対して杉並区が支出した補助金の使途に不正が発覚している問題で、あらたに住民監査請求を起こしました。

 2011年度にも都から不正を指摘され、区は都から受領していた「間接補助金」の一部と違約加算金を都に支払っていたことが今年になって判明しました。ところが、区は受給者に対していっさい求償せず、区民に付け回しています。どうにも納得できない話です。

 今回の監査請求では、問題があった補助金の全額を取り消し、商店会から回収するか区長が賠償するよう求めています。

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杉並区職員措置請求書

杉並区監査委員御中
2019年11月28日

1 請求の趣旨
 「杉並区新・元気を出せ!商店街事業費補助金」として、2013年度に、区が窓口となり、「ハロー西荻」事業に対して支出した補助金のうち、未計上協賛金と上限を超えた撮影代の計上にかかる部分の全額(都に対して既に返還した違約加算金を含む金員および区が負担した金員の全額)、ならびに区要綱に基づく民法704条所定の遅延損害金について、補助金受給者からの回収をはかり、また不足分については区長に賠償させるなど必要な措置を求める。

2 請求の理由
(1)事実経過
 区は、「東京都新・元気を出せ!商店街事業費補助金」)ならびに「杉並区新・元気を出せ!商店街事業費補助金」)として、2013度、「ハロー西荻」事業費名目で、西荻窪商店会連合会(以下「西商連」という)に対して補助金を支給した(以下本件補助金という)。
 同補助金を支給するにあたり、区は都に対して間接補助金を申請・受給し、財源の一部とした。
 2019年10月付監査報告「杉並区職員措置請求監査結果(商店街チャレンジ戦略支援事業費補助金等に関する住民監査請求)」に添付された区抗弁書のうちの「(3)平成26年度のハロー西荻に係る補助金の返還について」と題した記述によれば(甲1)、2014年7月、本件補助金について、間接補助金の支給者である東京都による検査が行われ、その結果「協賛金未計上」71万円と「区要綱を超える撮影代」5万3000円の計上が不適切であるとの指摘がなされた。
 この検査結果を受けて東京都は、2014年12月~2015年1月にかけて都が区に支出した補助金のうち37万4000円の返還とこれに対する違約加算金4万6112円の支払いを区に請求した。区は異議申し立てをすることなくこれに応じ、全額の支払いを行った。
 区は一方で、区から補助金を受給した西商連に対してはいっさいの求償をしないことを決定し、今日に至っている。
 なお当該協賛金と撮影代にかかる補助金のうち区が負担した金員の額は不明であるので監査委員において特定されたい。

(2)違法不当性について
 ところで、杉並区チャレンジ商店街サポート事業補助金要綱は、不正な手段で補助金を受給したり目的外の使用をした場合は、区長は補助金の一部を変更できるとあり、すでに支払いがされている場合は返還を求めることができるむね定めている。
 本件補助金について不正があったことは都の指摘によって明白である。区は補助金受給者に対して、①都に支払った金員37万4000円ならびに、②違約加算金4万6112円、さらに③区が負担した金員と④これに対する区要綱が規定する損害金――を求償する義務を負う。その上で、なんらかの理由で不足が発生したり、あるいは求償が困難である場合は、不足分について区長は損害を賠償する義務を負う。それを行わないのは、区長の裁量権を逸脱した行為であり、地方自治法第2条第14項および地方財政法第4条第1項に違反して違法または不当である。よって求償または損害回復をはかるよう区長が必要な措置を取るよう求める。
 
3 請求者
 杉並区阿佐ヶ谷南 三宅勝久 ほか8人(別紙に記載)

 地方自治法第242条1項の規定により別紙事実証明書を添え、必要な措置を請求します。

4 事実証明書
甲1 2019年10月付監査報告「杉並区職員措置請求監査結果(商店街チャレンジ戦略支援事業費補助金等に関する住民監査請求)」に添付された区抗弁書(抜粋)

西荻窪商店街補助金問題で住民訴訟を提起

 西荻窪商店会連合会が事実上主催して開いたイベント事業に対する区の補助金をめぐり、領収書偽造などの不正が発覚した問題で、補助金全額の返還をもとめる住民訴訟をきょう東京地裁に起こしました。補助金は3400万円、区が都に支払った違約加算金が約500万円で、返還させるべき金額は計3900万円です。区は、この一部(補助金約2400万円と都に区が支払った違約加算金約500万円の計約2900万円)については返還請求する考えのようですが、残る1000万円については返還させる気がありません。

 ご支援いただきたいと思います。

東京地裁民事38部 令和1年(行ウ)593号
訴   状
 東京地方裁判所御中
2019年11月25日
             原 告 三 宅 勝 久  東京都杉並区阿佐谷南
             被告 杉並区長 田中良  東京都杉並区阿佐谷南1-15-1
補助金返還請求事件

請求の趣旨
1 被告は、西荻窪商店会連合会および杉並区職員田中良に対して、連帯して3901万5723円を支払うよう請求せよ。
2 被告が、西荻窪商店会連合会および杉並区職員田中良に対して、連帯して3901万5723円を支払うよう請求することを怠る事実が違法であることを確認する。
3 訴訟費用は被告の負担とする。
 との判決を求める。

請求の理由
1 訴えの概要
 2014~18年度の5ヵ年度にわたり、杉並区が西荻窪商店会連合会(以下商店会という)に対して支出したイベント事業の補助金について、受給者の商店会に不正があったため、補助金の全額と民法704条所定の遅延損害金、および区が都に支払った違約加算金を、被告は商店会に対してして求償する義務を負う。また、回収しなかった金員については杉並区職員田中良に賠償させる義務を被告は負う。

2 事実経過
(1) 補助金支給状況
 杉並区は、東京都商店街チャレンジ戦略支援事業(2017年度までは「東京都新・元気を出せ!商店街事業」)ならびに杉並区商店街チャレンジ戦略支援事業(2017年度までは「杉並区新・元気を出せ!商店街事業」)制度が定めるイベント事業の補助金として、2014~18年度の5ヵ年度にわたり、「ハロー西荻」事業費および「西荻おわら風の舞」事業費名目で、商店会に補助金計3404万円を支給した(以下本件補助金という)。甲1、54頁
 なお、支給された補助金3404万円のうち1925万6000円は都から区に対して支給された「間接補助金」である(甲1、50~51頁)
 商店会に区が支給した補助金の状況は以下のとおりである。 

(商店会に対する区の補助金支給状況)
 「ハロー西荻」事業
【2014年度】
・支給額:540万3000円(うち区負担216万1000円、都負担324万2000円)
・支給日:2014年10月9日
【2015年度】
・支給額:520万1000円(うち区負担207万7000円、都負担312万4000円)
・支給日:2015年9月18日
【2016年度】
・支給額:430万4000円(うち区負担172万2000円、都負担258万2000円)
・支給日:2016年8月26日
【2017年度】
・支給額:451万6000円(うち区負担181万1000円、都負担270万5000円)
・支給日:2017年9月29日
【2018年度】
・支給額:517万9000円(うち区負担207万1000円、都負担310万8000円)
・支給日:2018年11月26日

「西荻おわら風の舞」事業
【2014年度】
 ・支給額:185万7000円(うち区負担74万2000円、都負担111万5000円)
 ・支給日:2014年11月28日
【2015年度】
 ・支給額:179万3000円(うち区負担71万7000円、都負担107万6000円)
 ・支給日:2015年12月1日
【2016年度】
 ・支給額:191万5000円(うち区負担77万円、都負担114万5000円)
 ・支給日:2016年12月19日
【2017年度】
 ・支給額:193万1000円(うち区負担77万2000円、都負担115万9000円)
 ・支給日:2017年11月1日
【2018年度】
 ・支給額:194万1000円(うち区負担194万1000円、都負担なし。都が114万1000円を負担する予定だったが中止し、区の負担とする)
 ・支給日:2019年3月1日

 合計 3404万円(区負担1478万4000円、都負担1925万6000円)
 
 一方、都から杉並区に対する補助金支給日は以下のとおりである。

(都から杉並区に対する補助金の支給日)
 「ハロー西荻」事業
 【2014年度】2015年3月4日(324万2000円)
 【2015年度】2015年12月18日(312万4000円)
 【2016年度】2016年10月3日(258万2000円)
 【2017年度】2018年3月1日(270万5000円)
 【2018年度】2019年2月25日(310万8000円)

「西荻おわら風の舞」事業
 【2014年度】2015年3月30日(111万5000円)
 【2015年度】2016年3月3日(107万6000円)
 【2016年度】2017年3月15日(114万5000円)
 【2017年度】2018年3月1日(115万9000円)
 【2018年度】(114万1000円の受給を都に申請する予定を中止)
(甲1、55頁)

(2)区による都への補助金返還状況
 東京都は2019年7月10日、商店会の補助金申請内容に、領収書の偽造や、協賛金を事業費に計上しないといった不正行為があったとして、都要綱に基づき、都から区に支出した2014年度から18年度の補助金全額の返還と、違約加算金10・95%を支払うよう区に命じた。これに対して区は、都の命令に異議申し立てをせず、8月6日、補助金全額の1925万6000円と違約加算金497万5723円を都に支払った。(甲1、61~62頁)

(3)区による商店会への求償ならびに損害賠償請求の状況
 区は東京都に対しては、都が負担した補助金の全額を返還し、違約加算金も支払ったが、最終的な補助金の受給者である商店会に対して求償を行っていない。
 領収書の偽造や協賛金の未計上などの不正内容に照らせば、区が商店会に支給した補助金の全額が不当利得であり、都に支払った違約加算金を合算した3901万5723円を求償するのが適当である。これは、都が支出した補助金の全額返還を都が区に命じ、区が異議申し立てをせずに応じている事実から明らかである。
 都が区への補助金を全額取り消したのは、東京都商店街チャレンジ戦略支援事業費補助金交付要綱17条および18条の適用による。すなわち、「偽りその他不正の手段により補助金の交付を受けた」と認定したものである。一方、杉並区商店街チャレンジ戦略支援事業補助金交付要綱にも、13条と14条に都要綱と同じ規定がある。都の要綱にしたがって全額取り消しの判断がなされているのであるから、区の要綱に基づいても同じ判断をするのは当然のことである。
 仮に区が補助金等の全額を商店会に求償できない場合、または求償しても回収できない場合は、その不足分は区職員が賠償すべきである。理由は以下のとおりである。
 たとえば、同様の不正が、すでに2013年度の時点で都によって指摘されていた(甲1、58頁「(3)平成26年度のハロー西荻に係る補助金の返還について」)。それにもかかわらず、翌2014年度からも毎年不正が繰り返された。さらに、2018年度の「おわら風の舞」事業の場合をみると、区は東京都の補助金114万1000円が得られるとの予断に立って、これを立て替える形で商店会に支給しながら、疑義を抱いた都が支給を取りやめると、区の補助金に切り替えてつじつまをあわせている(甲1、56頁・1~7行目)。本来なら区の負担では支給できない補助金が、区の落ち度によって支給されたのである。
 こうしてみると区職員の重過失は明らかであり、補助金支給当時区長の職にあった田中良は区がこうむった損害を賠償する責任を負う。

(4)監査請求前置
 原告は2019年9月5日、本件補助金の全額についての求償と賠償を求める住民監査請求を杉並区監査委員に申し立て、棄却決定を受け、10月29日に通知された。この決定は不服なので本訴訟を提起する。なお、監査結果には「請求を一部認容」すると記載されているが、具体的な返還費目や金額には言及がなく、実質的には全部棄却の決定である。

証拠方法
甲1 杉並区職員措置請求書
甲2 監査結果通知 

世直しのための応援歌

 みなさん、こんばんは。
 長らく投稿をおやすみしていました。
 少しずつ再開したいと思います。

 世直しのための応援歌をつくりましたのでご披露します。

 「わたしたちはあきらめない」(作詞作曲三宅勝久)
 
 わたしたちはあきらめないわ(×2)
 差別のない世界をつくる
 搾取のない世界をつくる
 暴力のない世界をつくる
 いじめのない世界をつくる
 みんなが楽しい世界をつくる
 
 わたしたちはあきらめないわ(×2)
 あきらめないわ
 あきらめないわ・・・
 (コーラスは埼玉「夜明けの会」の皆さんのご協力をいただきました)

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