ダニエル=エルズバーグ氏のインタビュー日本語版、ついに刊行

 米国国防省の高官などを歴任するなかでベトナム戦争や核戦略の作成に関わり、ベトナム戦争における米国の不正義を裏づける大量の内部文書(ペンタゴンズペーパー)を告発したダニエル=エルスバーグ氏のインタビュー録の日本語版『国家機密と良心 私はなぜペンタゴン情報を暴露したか』(ダニエルエルズバーグ著、梓澤登・若林希和訳)が岩波ブックレットで刊行された。

 国家機密情報の漏洩で、最悪の場合は処刑される危険もあったが、エルズバーグ氏はあえて危険を犯して内部文書を新聞社に送った。裁判所の出版停止命令が出されるが、新聞社は記事化して世に問うた。最終的に裁判所が合法であるとの決断を行い、ベトナム戦争終結の大きなきっかけとなった。

 エルズバーグ氏がなぜこうした行動をとったのか、インタビューはひとりの市民の生き様として大変興味深い。

 米国でベストセラーになったエルズバーグ氏の著書『The Doomsday Machine』(人類絶滅装置=核兵器=の意)の翻訳版も、岩波書店から近く刊行予定とのことである。