大熊議長の政務活動費裁判の控訴審 自民杉並区議の新ウソ発覚

 前回の選挙3ヶ月前の2015年1月、顔写真がでかでかと載ったチラシを大量に印刷して有権者に配布、その経費の全額を税金である政務活動費で支出した大熊昌巳杉並区議会現議長に対して、半額の返還を命じる東京地裁の判決があったのが昨年夏のことだった。被告杉並区長は税金をつかって控訴し、4月の統一地方選を目前にして、なんとか判決を先送りしようと時間稼ぎに努めている。

 その控訴審第二回口頭弁論が2月12日午後2時から東京高裁808号法廷である。反論の準備書面を現在作成している。

 じつは、この控訴審の過程で重大な事実が発覚した。2014年7月に自民党会派がチラシを作成、その印刷費用としてインク代と用紙代約5000円(按分2分の1)を、同会派の今井洋議員が政務活動費に計上しているのだが、よく調べてみるとこのインクと用紙はチラシの印刷に使ったものではないことがわかったのだ。

 区議会事務局に提出されたチラシの原本と政務活動費で購入した紙を比べることでこの問題はわかった。

 今井議員が購入した紙は写真用の厚手インクジェット高級紙で、しかも230枚のうち200枚は2L版(A4版の約半分)だ。かつ片面印刷。チラシはA4版の薄手の紙に両面刷りだ。さらに現物の印刷面を拡大して観察したところ、色版をつかった専門業者による印刷であることが確認できた。家庭用インクジェットプリンタの印刷ではない。

 つまり、ただの写真を印刷するだけの費用を、「区政報告」といつわって税金に付回していた疑いがある。

 今回の控訴審で、自民会派の今井議員や富本卓議員の陳述書が証拠提出されたが、そこにも今井議員のプリンターで200~300枚印刷した旨説明がされている。今井議員のプリンターでは絶対にあらわれない「網点」という色版式印刷に特徴的な模様が、議会事務局にある現物にはみられる。両議員の話はどうみても嘘である。しかも簡単に嘘だとわかる。 

 嘘をつくことになんのためらいもなくなっているような印象を受ける。