区長予定表、情報公開条例に基づかず超法規的に「白塗り」

 田中良杉並区長の予定表が、内規に反して毎日廃棄されている問題で、またあらたな疑問が発覚した。
 区長日程表の情報公開手続きを行った際、手書きで書き込まれたメモ部分も含めて開示を求めたところ、「手書き部分は情報公開の対象ではない」という無理のある理屈により、白塗りして開示したのだ。

 杉並区の情報公開条例では、対象文書のなかに非開示にすべき情報があった場合は一部非開示にしたうえで開示するよう規定している。その際、非開示理由を示さなければならない。この非開示に不服がある場合は不服審査や裁判で争うことができる。日本中で定着した制度だ。

 ところが、杉並区は対象文書(区長予定表・手書きメモのあるもの)を特定したうえで、手書きのメモを白く塗りつぶし、その理由を処分通知でこう述べた。

〈以下の情報は、杉並区情報公開条例代2条2項に規定する「情報」に該当しないため、公開することができません。
 ・区長の予定表への書き込み部分
 ・手帳のメモ〉

 手書き部分は情報公開の対象とならない「情報」だというのだ。わけがわからない。

 同2項には、情報公開条例における「情報」の定義について定めている。

 情報 実施機関の職員が職務上作成し、又は取得した情報で、文書、図画、写真、フィルム及び電磁的記録(略)により、当該実施機関が管理しているものをいう。

 ふつうに解釈すれば、「情報」とはいわゆる公文書のことをさしているのではないだろうか。

 杉並区は、公文書に記載されたさまざまな情報を、「情報公開条例の対象となる情報」と「情報公開条例の対象とならない情報」に選別し、手書きメモ部分は情報公開条例の対象とならないと解釈して、黒塗りならぬ白塗りにした。この条例の解釈には無理がある。制度破壊、改ざんといってもよいだろう。

 公文書管理のずさんさもさることながら、情報公開条例の運用もでたらめになりつつある。

★手書きメモを白塗りにした区長予定表