区長行動日程「毎日廃棄」は本当か

 森友学園や加計学園をめぐる安倍政権の「嘘」が日々明らかになっているが、行政府の最高責任者による不誠実な行動は、杉並区という一地方行政にも大きな悪影響をもたらしている。

 区長の行動を記録した公文書である区長日程表(秘書課が所管)が、保管不要な文書だとして毎日廃棄されているとされる問題で、廃棄を食い止める緊急手段として、筆者は毎日情報公開請求をかけるという取り組みを現在行っている。議長予定表も同様に「毎日廃棄」をしていることがわかり、これについても同様の緊急手段をとっている。

 ところで、あらためて杉並区の文書管理について調べているうちに、疑問にぶつかった。区長日程表は本当に廃棄しているのだろうか、という疑問である。

 3月6日の予算特別委員会で、山田耕平委員の質問に対して林田信人秘書課長は、区長の公式な行動日程はホームページに掲載しているものであって、区長日程表(廃棄しているもの)は補助的な文書であり、不要になったら廃棄している――という趣旨の答弁を行っている。

 この質疑のおよそ1週間後、筆者は区長日程表の開示をもとめて情報公開した。すると、すでに13日以前のものは廃棄をして存在しないとの回答があった。

 つまり、林田秘書課長の説明を信じるなら、3月13日以前の「公式な」区長の「行動日程」は、すでに作成ずみであり、その元資料である「日程表」は保管不要文書として廃棄をしたという理屈になる。

 そこでホームページをたしかめたところ、筆者はおどろいた。4月11日現在で、2月28日までの「行動日程」しか掲載されていなかったからだ。ホームページに公表されているのが公式な行動日程だと林田課長は答弁した。ところが3月1日以降の「公式な行動日程」は、4月半ばになっても公表されていない。それなのに3月1日から13日までの原資料、つまり日程表はとっとと廃棄している。

 いったいこの行動をどう理解すればよいのか。

 本当は捨てていないのに「廃棄した」と嘘をついているのではないか。そう疑わざるを得ない。

 林田課長の答弁にしたがえば、公式な行動日程を毎日作成・完成させているから、日程表を毎日廃棄してもよいということになる。3月1日以降の「公式な区長の行動日程」ははたして存在するのか、あらたな情報公開請求を行ったところだ。