ブラック大企業に弱い大マスコミ

 東証一部上場企業の正社員が顧客をハンマーで殴って大怪我をさせた。犯人の社員は逮捕・起訴され、新聞やテレビで報道された。しかし、企業の名前はいっさい報じられていない。そしてこの企業の広告やCMが新聞やテレビに出続けている。

 こうしたことが決してめずらしくない社会に日本はなってしまった。大東建託社員が顧客と家族をハンマーでなぐった事件の公判がきょう(9日)長野地裁松本地裁であり、傍聴取材にでかけた。殺人未遂(弁護側は家族については殺意を否定)だけでなく、詐欺や窃盗、放火(弁護側は放火未遂を主張)、建造物損壊でも起訴されているが、すべて大東建託の業務に関連して起きた事件であることが検察側の冒頭陳述からはっきりとした。

 近く記事として発表する考えなので、詳しくはそちらをお待ちいただきたいが、過酷なノルマに追い詰められた挙句の犯行であることはまちがいない。大きな疑問を感じるのは新聞やテレビの報道の仕方である。これまでの報道を見る限り「大東建託」の社名がほとんど出ていない。大東建託の名をつかわずにきょうの公判を伝えることはかなりむつかしい。

 いったいどんな報道になっているのか興味ぶかいところだが、本稿執筆時点でインターネットに流れている大メディアの記事を見る限り、「大東建託」であることがわかるものはない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-00316863-sbcv-l20
http://www.akita-abs.co.jp/news/nnn/news8848657.html