海自輸送艦「おおすみ」衝突事故の裁判

 2014年1月、海上自衛隊の輸送艦おおすみ(8900トン)が小型釣り船とびうお(5トン未満)と衝突、とびうおが転覆して船長ら2人が死亡した事件で、遺族や生存者が原告となって国を訴えた訴訟の口頭弁論が31日、広島地裁であった。筆者は傍聴のために広島を訪れている。

 この日の弁論では艦橋でのやりとりを録音した記録の分析が争点となり、衝突約1分前に「避けられん」という発言があったことを自衛隊側が認めた。1分前に衝突の危険を認識していた証拠と考えられる。自衛隊はこれまで、衝突の危険を察知したのは「30秒前」で、とびうお側が舵をきってぶつかってきたためだなどと主張してきたが、この主張がゆらぐ可能性がある。

 事件の概要は今週発売の「週刊金曜日」をごらんいただきたい。

 次回弁論は来年1月12日午後3時、広島地裁305号(より広い302号に変更する可能性あり)法廷。