いまそこにある「誤射」による核戦争の危機

カウンターパンチに「いまそこにある”誤射”による核戦争の危機」(Dangerous Times: North Korea, China and the Threat of Nuclear War and Accident)と題して、オーストラリア人ジャーナリスト・ジョン=ピルガー氏のインタビューが掲載されています。興味深い内容なので、日本語に訳して転載します。

https://www.counterpunch.org/2017/09/08/dangerous-times-north-korea-china-and-the-threat-of-nuclear-war-and-accident/

Dangerous Times: North Korea, China and the Threat of Nuclear War and Accident

「危険な時代:北朝鮮と中国と核戦争と事故」

 米国は北朝鮮国境近くで軍事演習を行い挑発を続けている。これはすなわち、外交上の合意を履行することを怠っていることでもある。

 西側メディアは原因と結果に関する時系列を歪めて、北朝鮮が西側を挑発しているかのように事実を逆転させた報道を続けている。

 ジョン=ピルガー(オーストラリア人ジャーナリスト)にTJコールズがインタビューした。

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ーー北朝鮮の脅威とはなんでしょう?

 1990年代、戦争のための宣伝を続けてきた戦争屋にとってつかの間の休息があった。これは、トランプ大統領がなんと言おうが、交渉が「機能する」ことの証明である。

 1992年、北朝鮮と韓国は朝鮮半島の非核宣言に合意した(「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」)。北の核開発を凍結し、その代わりに、核不拡散条約の範囲で可能な原子炉2基を提供するという内容だった。

 2002年、ブッシュ大統領はこの合意を反故にした。

 今日、中国とロシアは、もし米国と韓国が挑発的な軍事演習――体制転換を含む――を中止するのであれば北朝鮮はミサイル発射をやめるだろうと言っている。はたしてトランプ政権はこれをのむだろうか。

ーートランプ政権の対中国政策についてはどうみますか。オバマ政権に対抗していると考えるか?

 実質的な変化はない。オバマ大統領は、クリントン国務長官に急き立てられて、いわゆるアジアの枢軸とよばれる戦略に着手した。中国との対立を急激に深めた。

 トランプはこれを引き継いだ。ただし、かれは中国の主席をもてなし、偉大な男だとほめている。いかに最悪であろうが。

 北朝鮮の挑発的な実験にたいしてトランプが見せているヒステリックな態度は、誤算を招く危険がある。今は危険な時期だ。

 ーー米中の貿易戦争が引き起こされる危険はあるか。

 いや、米中の相互依存は決して大きくはない。トランプは大統領選挙で中国の輸入品に40%の課税をすると言ったが、じっさいには何も起きていない。

 繰り返すが、本当の脅威は、事故によってミサイルが中国に発射される事態だ。たとえば、米国が韓国にあらたに配備したTHAAD「防衛システム」の誤射である。

 語られていない事実がある。国防総省は、911以降、特にオバマ政権以降、前例のない大きな軍事力を持っているということである。