杉並区の情報公開制度をめぐる疑問

 杉並区の情報公開条例にもとづく公文書開示請求を筆者は日常的に行っているが、運用のされかたに大きな疑問をもっている。「決定通知」には「すべて開示」とかかれているのに、じっさいに開示される段になると、印影を一部白く塗りつぶすのである。役所内の決済印でも丁寧に消している。

 「なぜ塗りつぶすのか」と区政情報室の職員に尋ねたところ、「偽造防止のためです」といわれる。情報公開請求をする人物をまるで犯罪者のようにみなしていることがわかる。

 そもそも「偽造防止」とはどういうことか。意味不明である。開示決定という行政処分をした文書をいったい誰がどのような権限で塗りつぶす--つまり隠すことができるというのだろうか。

 この点をただしても明確な回答はない。

 「偽造防止」というあいまいな理由で、超法規的に恣意的な非開示処分ができてしまう。それが杉並区の現状だ。はなはだしい法令無視の態度である。現在、数件の不服申し立てを行っている。知り合いの弁護士の助言を参考にして考えた理屈はこうだ。

 印影を不開示にしたということは、一部不開示処分である。決定通知は「全開示」となっているが、それは通知の誤りである。この不開示処分は不当であるから取り消せ--

 不服審査にはやたらと時間がかかる。場合によれば、裁判で決着をはかったほうが早いかもしれない。