憲法完全破壊の「共謀罪」が目指す明治憲法制定以前の社会

「治安維持法」よりも凶暴だと指摘されている共謀罪法案が閣議決定された。警察権力がいつでも誰でもどこでも好きなように逮捕したり家宅捜索ができる状況が生まれる。日本国憲法を完全にほね抜きにするもので、法の名にもはや値しない。憲法破壊のクーデターといってよいだろう。

 それにしても安倍政権はいったいどんな社会を目指そうというのか。その目標が戦前の日本であることはまちがいないようだが、明治憲法ができるさらにその前の時代ではないかと思う。つまり戊辰戦争で権力を奪った直後の「日本」である。太政官布告という「神の声」で何でもできた時代にあこがれているのではあるまいか。

 明治政府の横暴にときのひとたちはどう抗い、どう挫折したのか、いま、自由民権運動の歴史を振り返る意義は大きい。