子どもからお日さまと校庭を奪う「高円寺小中一貫校」

 高円寺の小中校を廃校にして6階建てのビルひとつに押し込め「小中一貫校」の計画に対して、地域住民をはじめとする多くの杉並区民の間から疑問の声があがっている。
  
 先日、反対運動をしている方から事情を伺い、計画のずさんさをあらためて知った。

 一、環状7号線とJR中央線の交差する交通の激しい都内でも大気汚染がひどい場所であり、子どもの健康への悪影響が懸念されること。

 一、通学環七を横断する必要があり、交通事故の危険が懸念されること。

 一、校庭が狭く、一周わずか120〜150メートルのトラックしか取れず、しかもそのほとんどが一日中校舎の影になること。

 一、校舎は6階建てと小・中学校にしては高層で、しかも子どもにはエレベータを使わせないこと。

 一、地盤がゆるく慎重な基礎工事が必要とみられるが、ボーリング調査が不十分で設計に不安があること。

 一、教室が全室北向きになっていること。

 一、工費は80億円以上と異常に高額で、地元高円寺付近の企業共同体が落札。その落札率は100%に限りなくちかく、談合が疑われること。

 一、予定している子どもの数より教室が9つも余分に設計されており、その目的が不明であること。

 いったい何のための「一貫校」か、子どもの立場を考えるならまったくよくわからない計画である。だが、民意を完全に無視して、まるで何者かに取り憑かれたかのようにさまざまなハコモノ建設や公共部門の民営化、民間への提供につきすすむ田中区政の一貫だと考えれば、その本質がみえてくるように思う。

 金儲けにつながらない学校なるものに区の金を使うのはモッタイナイ、小中校などひとつにまとめてしまえばよい。

 そういうことではなかろうか。子どもから校庭とお日さまを奪うのはほとんど虐待である。