時給2万円の「謝礼支払い基準」は「説明になじまない」と公言したスポ振課長の秘密主義

 朝日健太郎氏(現自民党衆議院議員)ら五輪選手を杉並区主催のスポーツイベントに招き、一日あたり30万円を超す高額な謝礼を払っている問題で、スポーツ振興課(阿出川潔課長)は8日、電話取材を通じて「一時間2万円といった基準について口頭で説明することはなじまない」と回答、謝礼の算出根拠と説明する基準を明らかにしない考えをあらためて示した。

 「なにがどうなじまないのか、日本語として意味がわからない」と真意をただしたが、回答をとりついだ係長は「そうとしか答えられない」と繰り返した。

 基準にもとづいて払ったなどといいながら、その肝心の基準を公にしない。これでは基準の意味がない。杉並区の秘密主義と腐敗体質が浮き彫りになった。

 また、木村ようこ区議の請求に対して同課が作成した有名スポーツ選手らに対する謝礼の支払い状況一覧について、パラリンピック出場選手らは「有名ではない」などとしてはぶいていたこともわかった。

 秘密主義だけでなく、鼻持ちならない差別主義をも感じさせる。なお、田中区長は政治的支援者らの前で「テレビ局は男のやる仕事じゃない」などといった露骨な女性差別発言をやったことで知られる。

朝日健太郎・自民党現衆議に杉並区が払ったギャラは時給2万円と判明

 杉並区が数年前から行っている「チャレンジアスリート」で、朝日健太郎・現自民党衆議院議員ら元五輪選手らに一日30万円〜40万円以上もの「謝礼」を払っている問題で、杉並区スポーツ振興課は7日、朝日氏に対する謝礼金の算出根拠は「一時間あたり2万円である」と説明した。
 
 選手側から請求された金額を払ったのではなく、杉並区のほうから金額を示して払ったことも明らかにした。

 一方で、拘束時間を記録した文書はあるのかとの質問には、「講師の先生にそうしたことはやっていない」とも答えた。時間当たりで計算していると言いながら肝心の時間を記録していないという矛盾が浮き彫りになった。
 
 1時間2万円もの謝礼を払う基準がどこに定められているのかとたずねたところ、基準があると説明したものの、その具体的内容は「明らかにしていない」などとして明示を避けた。あらためて回答を求めている。

 またほかの選手についても「一時間2万円なのか」とただしたところ、「選手ごとに違う。その内容は即答できない」などと終始あいまいな説明であった。

 一時間2万円もの謝礼を払い得るような基準が本当にあるのか、筆者は疑わしいと思っている。引き続き取材を進めたい。