杉並区予算・決算特別委の資料リスト、昨年度予算分すらすでに廃棄の異常

 杉並区予算特別委員会と同決算委員会の審議で一部委員と答弁者しかわからない「資料請求番号」という記号が用いられている問題で、資料を特定する唯一の手がかりである一覧表を区議会事務局が作成しておきながら、わずか1年しか保存せず、昨年度(2015年度)の予算特別委員会のものですらすでに廃棄していたことがわかった。

 両特別委員会の審議では、委員会開催に先立ち、区議会議員らが区長部局などに対して資料を請求できる制度がある。請求された資料には番号がつけられ、審議のなかで資料を使う場合はこの番号を用いることになっている。会議録にも頻繁に番号が登場する。

 この番号と資料名を記した一覧表を1年で廃棄するということは、審議で特定の者しかわからない番号が使われ、後日当該資料を確認しようにも手がかりすらなくなってしまうことを意味する。議会制民主主義をないがしろにする暴挙といわざるを得ない。
 
 筆者は杉並区議会議長に対して、2014年度および2015年度「予算・決算特別委員会議員請求資料一覧」ならびに、「2016年度予算特別委員会議員請求資料一覧」を情報公開請求した。これに対して開示がなされた一覧は、

①2016年度予算特別委の一覧
②2015年度決算特別委の一覧

のみで、2015年度予算特別委、2014年度予算・決算特別委の一覧は廃棄ずみを理由に開示されなかった。

 この結果を受けて筆者は10日、あらたに①およ②の一覧に記載された請求資料をすべて開示するよう情報公開請求を行った。