「もうたくさんだ」ーー声をあげたブリテン人

 オーストラリア人ジャーナリスト・ジョン=ピルガー氏が連合王国(英国)のEU離脱について興味深い記事を書いている。下手な翻訳で恐縮だが紹介したい。

http://johnpilger.com/articles/why-the-british-said-no-to-europe

Why the British said no to Europe
25 June 2016

「ブリテン人たちはなぜ欧州に”否”と言ったのか」
ジョン=ピルガー

 ブリテン人(連合王国、いわゆる英国人)の多数はEU離脱に投票したが、これは生の民主主義の実践である。何百万人もの普通の人々は、より優れた者たちだと考えられている主流政党の人間やビジネス、銀行、メディアのリーダーたちによって、あからさまな侮蔑を受けながら、埋葬され、脅され、追放されることを拒んだのである。

 EU残留派が横柄な態度で言い訳する一方でブリテンにおける社会的に公正な市民生活は解体されてしまった。国民投票がこういう結果になった背景には、こうしたことに対する怒りと落胆が大きく影響している。

 サッチャー(元首相)やジョージオズボーン(保守党の政治家)が、ブリテンの旧体制と欧州の銀行マフィアを再編し、人々がもしまちがったほうに投票するなら公共サービスを300億ユーロ削減すると脅したとき、すでに警告は発せられていた。これは衝撃的な規模の恐喝だった。

 完璧な冷笑主義のキャンペーンとともに移民制度が開拓された。ポピュリストの右翼政治家によってではなく、労働党の政治家によってである。差別を宣伝し助長するという由緒ある伝統をたどりながらそれをやった。腐敗の兆候は労働党の底ではなく上層部に現れた。

 何百万人もの難民が中東から押し寄せている理由ーー、最初はイラクから、いまはシリアからーーは、ブリテン、アメリカ、フランス、EUとNATOによる侵略と帝国主義がもたらした傷にある。

 さかのぼれば、意図的なユーゴスラビアの破壊があった。その前にはパレスチナを奪ってイスラエルを据えたという出来事があった。

 植民地主義時代はもう昔のことだが、決して血は乾かない。植民地主義が役に立つという考えのもとで行われた19世紀の国や人に対する侮りは、現代の「環球主義(グローバリゼーション)の中核部分として残っている、裕福層に対する社会主義と貧困者に対する資本主義というゆがんだ格好で。資本には自由をみとめるが、労働者の自由は否定する。政治家は不誠実であり、公僕は政党に取り込まれた。

 トニーブレアの類を潤わせ、一方で何百万人を貧困にし、無力にしながら。これらがすべて、いま欧州に戻ってきた。

 6月23日、「もうたくさんだ」とブリテン人たちはと声をあげた。

(続く)

いま沖縄で起きていることと都知事選挙

 参議院選挙が終わった途端、安倍政権は凶暴な本性をむきだしにして沖縄・高江の米軍ヘリ発着場の工事を強行している。160人の村に機動隊員1000人を投入し、工事に反対する多数の市民を力づくでひきずり出す様子が映像で報告されている。

https://www.youtube.com/watch?v=blj7X81xbRs&feature=youtu.be&a=

 この暴力的な「排除」の様子をみて「ひどい」と思わない人はまれだろう。だが、沖縄の外にいる者が同情心からそう思うとすれば、これほど非礼なことはない。

 こうした国家権力の違法を許しているのは、つまるところ有権者である。しかも沖縄以外の有権者である。沖縄では国会議員はすべて自公以外である。基地反対の民意をはっきりと示した。

 だが、沖縄以外の有権者が安倍政権に多数の議席を与えた。賛同する票を入れる人はもちろん、選挙にいかない何千万人もの人が安倍政権を支えた。暴力を思いのままにしているのはそのせいである。

 すくなくとも東京で感じる限り、沖縄でおきている国家権力の暴力に自分自身が加担しているという自覚がある人は、さほど多いとは思えない。大変残念である。恥ずかしい。沖縄に行くことに後ろめたささえ覚える、

 東京都知事選で安倍政権に批判的な候補を当選させることができれば、この後ろめたさも多少解消されるにちがいない。

 

鳥越候補・山尾衆議応援演説より/「困った」を迷惑ーーの自公政治から、「困った」を希望にする政治へ

民進党政調会長の山尾志桜里ともうします。わたしは、あの「保育園おちた」をはじめて委員会でとりあげたときの自民党のみなさんのふるまいが忘れられないんです。あの「困った」というお母さんの叫びを、誰がかいたかオレはしらんと切り捨てた。知らんというなら、私そのブログを読みますと。そしたら、その声をかきけさんばかりの自民党のみなさんからの野次の嵐。その野次の嵐の現場にいたのは私ですけれども、本当にその野次の先にいたのは、子どものために働きたいけど働けないと叫ぶお母さんである。お母さんの先には、安全な居場所がないと、声にならない声で叫んでいる、この東京都のたくさんの子どもたちがいたはずです。

 残念ながらいまの自民党のみなさんは「困った」を迷惑と切り捨てる政治。参議院選挙でみなさんご存知でしょう。選挙戦のさなか、稲田朋美さんは、あのブログのお母さんを例にあげて「あれせえ、これせえと言う前に自分でなんとかせえ」、こういうことをおっしゃるんですよ。ひどいでしょう。そんなこと言うんなら政治家いらないでしょう。

(そうだ、拍手)

 こんなに「困った」の一人ひとりの声を聞いたとき、この「困った」を解決できてない、自分の責任に本当に思いをいたらせて、なんとかしてそれを解決してあげたい。これが政治じゃないですか。

(拍手)

 だからどうしても鳥越さんに「困った」を希望に変える政治を、この都政で実現していただきたいんです。

 あのお母さんの声、子どもたちの声、当事者の声にこたえる政治をこの東京都でスタートしてもらいたい。そのために私は全力でお支えしたいと思うんです。

 この待機児童の問題が象徴なんです。あと2人の候補。自治体にプログラムをつくらせる。何もやらない増田候補。規制緩和、子どもを詰めこむ。これが小池さんの「女性目線」。本当にね、規制緩和路線と何もやらない路線で、この待機児童、子どもたちの問題、ママたち女性の問題、まかせるわけにはいかないんです。

(拍手)

 先日鳥越さんといっしょに保育園おちたのママたちに話を聞きにいきました。そのなかには保育事故で子どもをなくされたばかりのお父さんお母さんもいらっしゃいました。聞く政治というのは本当に勇気のいる政治です。ただただ一方的に街頭演説で自分の思いを伝えるだけならこんなに楽なことはないんです。聞くというのは覚悟がいるんです。

 そしてそのとき鳥越さんはほんとうに辛い思いをされたお父さんお母さん、そしてその辛い思いにいっしょに涙しながらなんとかこの待機児童の問題、自分の子どものときは間に合わなくても、つぎの子どもたちのために、つぎの子どもたちのために、動ける自分たちが動く、発せられる自分たちが声を発し、鳥越さんにのせて政治を変えたいとおもう、そういうお父さんお母さん。

 鳥越さんはさすがジャーナリストです。聞くだけじゃなくて尋ねる政治をされるんです。どんどん質問をされる。またその一部をメディアが書く。知らないことをさらけたーーそんな報道をしたメディアがあります。私は正直ちょっと怒った。しったかぶりをする政治家、聞くのが怖くてだまっている政治家いっぱいいます。当事者の方に本気で耳をかたむけて、それを本気で解決しようとしたら質問が口をついて出るって。本当にしらなくちゃいけない。その人の悩みを。その人の思いを、その人の暮らしを。

 私はその鳥越さんの姿をみて、本当にこの人に都知事になってほしい、国民の声を聞かせる政治を託したいと心から思いました。

(拍手)

 保育の問題だけじゃないですよね。介護の問題もある、そして町工場なんかで働く小さい零細企業のみなさんのこともある。みなさんささやかな幸せを求めて汗して働き暮らすみなさんの声を都政に届けてもらいますよ。鳥越さん。

(拍手)

 最後に、都知事が平和の問題を語ってどうするんだという声がある。私はおかしいと思いました。どこかの都知事さんが、尖閣の問題で、尖閣買おうとした都知事さんどこかにいませんでしたか? 

(拍手)

 そのとき自公のみなさんちゃんと批判されたんでしょうか。

(してない)

 私は、安全保障の問題はさておき、平和の問題はまちがいなくこの東京都の問題でもあると思いますよ。

(そうだ! 拍手)

 私たちは市民であり都民であり国民なんです。3分の1ずつに切れているわけじゃないんです。そしてみなさんの暮らしの根っこに平和の問題があるなら、そしてこの八王子だって大きな空襲があって400人以上の方が亡くなった場所なんです。東京大空襲で10万人以上の方がなくなっている場所なんですよね。広島長崎それぞれの首長さんが自分の土地の悲しい歴史をしっかりと踏まえて、国にむかって、国際社会にむかって発信するのが当たり前なら、この東京だってどうどうと平和の問題を発信していただく、そんな都知事がいいじゃないですか。

(拍手)

 あと1週間、市民が動けば、都民が動けば政治は変わる。この成功体験を鳥越さんをまんなかにみんなで手をつないで必ず実現させましょう。