差別発言の候補は都知事に不適格ーー元ガン患者・吉田はるみ氏が小池発言を批判

 差別発言の候補は都知事に不適格ですーー

 23日午後。荻窪駅前で行われた鳥越俊太郎東京都知事候補の応援演説に立った民進党東京8区(杉並区)の吉田はるみ支部長は、自身がかつてガン手術をしたことを明らかにし、小池百合子候補(自民党所属)の「病み上がり」発言を厳しく批判した。 

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 7月17日の街頭演説で小池氏は、鳥越候補をさして「この人なら勝てると言って、政策も何もない人、病み上がりの人をただ連れてくればいいというものではないんです」と発言。後のテレビ番組で鳥越氏に指摘されると、「言ってないです、記憶にないですね」「もし言っていたならば、失礼なことを申し上げて恐縮です」「これが選挙なんですよ、坂上さん」などとのらりくらりとした反応をみせ、多くの批判を浴びた。

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(写真:荻窪駅北口で街頭演説をする鳥越俊太郎候補。憲法を守る、原発も含めた非核と平和を世界に発信するーーとの訴えに大きな拍手と歓声がわいた」)

 応援演説の後、筆者の取材に吉田氏はつぎのとおり話した。

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(写真:民進党・吉田はるみ氏) 

〈甲状腺ガンの手術をしたのは10年前。別に病気をしたからといって私自身がかわるわけじゃなく、むしろ元気になりました。人を貶めるような、差別をする発言…。病気をいま患っている方もいる。病気になったら終わり? 仕事できない? 政治にかかわれない? それはおかしいでしょう。そういう経験があったからこそ見えてくるものがある。なのにそういった差別や偏見を助長するようなところは(都知事として)不適格と思う。東京のトップに立つという人にそういった差別があるのは世界にたいしてはずかしい〉

 小池氏は原発推進の立場であるだけでなく、核武装論者でもある。福島で甲状腺ガンが増え、原発事故処理の作業員も被曝によって健康を害していることなど、いっさい意に介していないことが、「病み上がり」発言からはっきりと読み取れる。

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(写真:「鳥越俊太郎候補の圧倒的多数を」と書かれた手製ののぼり旗」)

 小池氏を都民が知事に選ぶとすれば、都民もまた「はずかしい」姿を世界にさらすことになるだろう。

反安倍、脱原発に「学んでヨシ」ーー鳥越候補が公約追加

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 憲法を破壊し、戦争国家をめざす安倍政権に反対の意思を首都東京からーー

 鳥越俊太郎都知事候補は22日の街頭演説で、明確に「反安倍」を打ち出した。さらに、「住んでよし、働いてよし、環境によし(脱原発)」というこれまで訴えてきた基本政策に、あらたに「学んでよし」を追加、都立高校の無償化など若者にやさしい都政をめざす考えを明らかにした。

 核ミサイル、原発賛成、憲法破壊賛成、戦争国家推進、カジノ推進という自民党員・小池百合子候補や、安倍路線を踏襲する自公推薦の元東京電力社外取締役・増田寛也候補の、破滅的というほかない弱肉強食の政策と、くっきりと違いが浮きぼりになった。

 東京都の有権者は、自分にとってどちらが得か、より安心して暮らすにはどちらの政策を支えるのが賢明か、主張をはっきりとたしかめ慎重に考えて行動するときである。

 鳥越選対の情報によれば、23日は、午後1時から立川駅北口、3時半、荻窪駅北口、5時半から池袋駅西口で、街頭演説を予定している。

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 22日夕方、有楽町前の演説より抜粋して紹介したい。

 日本も東京も発想をかえなきゃいけない。高度成長でどんどん公共事業をやれば経済がまわった時代があった。働く先には希望がまっている。そういう時代を私たちはすごしてきました。一定年齢以上の人たちは。若い人はご存知ないでしょうけども。

 しかし日本はあるときから、21世紀にいたって日本はその成長がとまりました。なぜならば、公共事業をやれば経済がまわるという発想そのものが、もう古いんです。

(拍手)

 発想をかえなきゃいけない。

 いま東京都のお金を必要としているのはどこですか。

 ひとつは待機児童。子どもを産んで育てるお母さんがた、ママさんたち。こういうところに東京都のお金をちゃんとつけてあげないといけない。

(拍手)

 2035年、あと19年たつと昭和25年産まれの団塊の世代が85歳になる。もちろん元気な人もいます。しかし平均的にみれば85歳というのは介護を必要とする。そのときに介護施設、介護士がいまはたして用意できているか。できていません。日本は公共事業にお金をつぎこんできたから。お金がそういうところに回っていない。

 発想を変えなきゃいけない。お金がいるところに投資して、そういうところから経済が回る新しい発想の形態を、わたしたちは東京から取り戻さなきゃいけない。これが「都民に都政を取り戻す」の本当の意味なんですよ。

(拍手)

 これまでスローガンに「住んでよし、働いてよし、環境によし」と行ってきましたが、もうひとつ「学んでよし」というのを入れます。せめて高等学校くらいからは授業料についてもなんか考えたほうがいいんじゃないですか。みんなが学んで健やかに成人になっていけるような東京都でありたい。

「住んでよし、働いてよし、学んでよし、環境によし」

 この4つを胸に、みなさんといっしょに新しい東京をつくっていこうじゃないですか。

(拍手)

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 それから、東京都政と関係ないという批判をする人もいますけど、わたしはそう思いません。これこそ東京都政の旗印だと思います。それは平和と憲法、そして核のない世界、これを東京都から実現していこうじゃありませんか。それが世界に誇る東京だと僕は思います。 

(拍手)

 71年間戦争をしていない。日本は明治維新から近代国家になり、20年ごとに戦争をやってきた。日清、日露、日中、太平洋戦争。そして多くの国民の命が失われた。もちろん他国の人の命も奪っています。こういう戦争をずっと日本はやってきて、昭和20年、ようやく目がさめた。これからは平和でやっていこう、平和な国家でありつづけようと憲法をつくりました。そして私たちは一回も戦争をせずにきた。

 アメリカはいろいろ戦争しました。ベトナム、朝鮮、アフガニスタン、イラク。しょっちゅう戦争した。そのアメリカと同盟を結んでいながら戦争をしなかった。

 憲法9条があるから「戦争はできません」と断ってきた。自民党政権のなかで断った。内閣法制局長官がはっきりと、集団的自衛権は憲法9条があるからダメだと。

 にもかかわらず、いまの政権はなんだ。選挙で公約もせず、閣議で集団的自衛権行使容認して、そして安保法制を強行採決した。これは東京都民、日本国民をだまし討ちにするものじゃないですか。

 (拍手)
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 私は日本国、この国をだいじに思うからこそ、東京都からしっかりと、「反安倍」というときつく聞こえるかもしれませんが、はっきりと私は言いたい。

 「反安倍の政権を立てます」

 どうですか、賛同いただけますか。

(大きな拍手)

 ありがとうございます。東京から日本をつくりかえていきましょう。

(歓声、拍手)

都知事選・有力3候補の政策を比べる

 24日付「しんぶん赤旗日曜版」に、都知事選有力3候補の政策がまとめてある。わかりやすく参考になるので引用したい。

 1 憲法改正
 
・鳥越俊太郎候補=反対「安倍政権は戦後最悪の内閣。憲法改正ができる状況をほっとけない」

・小池百合子候補=賛成「憲法問題は自民党で議論されている流れでいい」

・増田寛也候補=容認「もし憲法を変えるbのであれば改憲規定があるわけで、その中で十分議論する必要がある」

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2 アベノミクス・暮らし

・鳥越=介護や少子化問題、福祉にちゃんとお金をまわし、需要を消費に変えて経済をまわしていく」「公共事業は喫緊でなければ後回しにして予算を組み替える」

・小池=「アベノミクスでもたついている部分を東京で先に実現する」

・増田=「アベノミクスはまだ道半ば。もっと進めるうえで、地方創生や一億総活躍、特に働き方改革が必要だ」

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3 待機児童

・鳥越=「潜在的な待機児童に見合った施設整備。行政が保育士給与を手当て」

・小池=「広さ制限などの規制を見直す」と安倍政権と同様の詰め込み保育を進める

・増田=都内では非現実的な「広域保育、バス送迎」を主張

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4 原発

・鳥越=脱原発 「人間の手に負えない。できるだけ早く原発依存をやめる。再生可能エネルギー割合30%を目指す」

・小池=推進 「安全性の確保が第一」として推進する立場

・増田=推進 「安全性が確認された原発は動かすという政策は認めていくべき」

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5=カジノ

・鳥越=反対 「カジノにのめり込んで、生活を破壊される人がかならず出る。悲劇は見たくない」

・小池=賛成 「IR(特定複合観光施設)という形の統合型リゾートという発想で、有りだ」

・増田=容認 「東京が(誘致先の)先頭を走る必要はない