鳥越俊太郎・野党候補1本化に成功/宇都宮氏立候補取り下げの歴史的英断ではじまる”東京革命”

 東京都知事選挙が14日告示された。市民運動の分裂を避けるために直前で立候補を取り下げて政策を託すという宇都宮健児元日弁連会長の大英断によって、野党候補はジャーナリスト鳥越俊太郎氏に一本化することに成功、前自民党衆議院議員の小池百合子氏と元総務大臣・東電社外取締役の増子寛也氏(自公推薦)に分裂した自公勢力を相手どった近年まれにみる面白い選挙戦がはじまった。

CIMG2576

 新宿東南口で行われた出発式には、ざっと2000〜3000人の支援者が駆けつけた。先日解散したシールズの奥田愛基氏の姿もあった。

https://www.minshin.or.jp/a/109664

「みんな都政を取り戻す」と書かれたプラカードを手に集まったおよそ1000人の聴衆を前に鳥越候補は、安倍政権の元で非正規雇用拡大などの政策がなされ、格差拡大と貧困がひろがっている問題や環境汚染にふれ、これらの問題を解決する「住んでよし」「働いてよし」「環境によし」の都政をめざしたい訴えた。

 鳥越候補は同時に、だらしないカネの使い方で失脚した猪瀬、舛添両知事について、「猪瀬さんや舛添さんは都民の声を聞く耳がなかった。石原慎太郎さんはもっと聞かなかった。私が都知事になったみなさんの声をどんどん聞かせてほしい」と述べ、大きな歓声と拍手を浴びた。

CIMG2573

 13日夜、宇都宮健児氏と1時間半にわたって「率直に」話し合ったことも明らかにし、こう述べた。

 「最後に、雑談のなかで、宇都宮さんがつくったキャッチコピーというのをお互いに見てまして、側近の方が”このキャッチコピーいいでしょう”と言われた。

 困ったを希望に変える東京ーー。

 いいなと思いました。いろいろ困ったことがある。その困ったを希望に変えられる、そんな東京でありたい。もし出馬を取りやめることになったら、これ使わせてもらっていいですかと宇都宮さんに言ったら”いいよ”と。

 ですからこれからこのキャッチコピーが出ると思います」

CIMG2555

 野党統一候補の選定が難航した背景に、民進党内部の自公より勢力や連合内部の電力総連など自公よりの勢力が、企業に厳しく民にやさしい共生社会を志向する宇都宮路線を嫌ったという事情があったとみられる。

 鳥越候補統一に成功したことで連合は自主投票の方針となった。つまり、連合内部に新自由主義派と反新自由主義派に分離する効果も生み出した。画期的なことである。

 共闘しか道はないーーあたらしい政治の流れが東京にもようやく生まれはじめている。

 なお鳥越野党統一候補の立候補をうけて、杉並でも「応援する勝手連をつくろう」という声が市民の間からあがりはじめている。新しいことがわかりしだい報告したい。