※1720億円の予算審議に「説明資料ゼロ」の驚愕/杉並区予算特別委の異常な実態

〈朝日健太郎自民候補と縁の深い民意無視の「杉並ビーチバレーコート」13億円/つかえる屋上プールを壊して砂場にする愚〉
 
 でも触れたが、杉並区予算特別委員会(委員長・富本卓自民党杉並区議=石原伸晃衆議元秘書、杉並区スポーツ振興議員連盟元会長)が、質疑に使われた資料をいっさい公開せず、質問者以外の委員にすら見せていないという異常な方法で行われている。

 前述の記事から該当部分を引用する。

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 一方、杉並区の風習として、予算特別委員会で使った資料はいっさい記録・保管していないという事実が発覚した。委員は必要に応じて執行部に資料を請求する。その請求事務を議会事務局が代行する。そこまではよい。しかしその資料をつかったり引用して質疑を行ったとしても、その資料を委員会資料として会議録といっしょに保管していない。そればかりかほかの委員に配ることすらしないという。

 これでは傍聴人からみれば何をやっているのかわからないし、会議録を検索しても資料の内容がわからない。会議録には、「資料ナンバー445番によれば」などとあるだけでなんの意味もない。まるで暗号だ。

 いうまでもなく委員会は公開が必須だ。これでは公開しているとはとてもいえない。前近代的な姿というほかない。委員会で使われた資料の一覧を見せてほしいと議会事務局にいうと、「情報公開請求せよ」との回答が返ってきた。これも委員会というものの趣旨を考えればあり得ない話だ。さっさと出てこなければならない。

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 上の記事を書いたのは昨日(6月30日)だが、「委員会で使った資料をいっさい記録・保管していない」というのが筆者の認識だった。きょう(1日)あらためて議会事務局に取材したところ、この認識と異なる説明がとひだした。

 区議会事務局次長によれば、「資料ナンバー●●番によれば」などと委員会記録にでてくる「資料」というのは委員会資料ではないというのだ。

「委員が質問のために使った資料だ。いちいちだすと膨大になる。ちゃんと内容がわかるように説明しているから問題はない」

 「ナンバー…」といった資料は、委員が個人的に集めた資料であり、だから公開・記録・保管する必要もないというわけだ。

 しかし、委員会の質問のなかで資料はあきらかに示されている。たとえば脇坂たつや自民議員の質問。

「早速話が少しそれてしまうんですけれども、全体論として、新年度予算案のタイトルが豊かさと安心を未来に拡げる予算ということですが、資料312にお示しをいただきましたように…」

 はっきりと「示している」と言っている。理事も委員もみなわかっているとしか思えない。仮にわかっているとすれば、しらないのは一般の区民だけとなる。

 そもそもほかの委員に資料を配布しないのは不自然だ。その資料よこせ、とクレームがつくはずだろう。次長は何かを隠している可能性がある。

 委員会資料は公開しなければならない。それをしたくない理屈として「委員会資料ではない」と強弁しているのではないか。

 仮に次長のいうとおり、「ナンバー・・ 」というのが委員会資料ではないとすれば、杉並区の予算特別委員会は資料が一枚もなく審議されたことになる。1720億円(前年比70億円増)の一般会計予算※を審議するのに資料ゼロだ。とんでもない話である。

※予算額を誤って記載していました。訂正いたします。

 ほかの自治体ではどうやっているのか。参考までに、中野区議会、新宿区議会、練馬区議会の各事務局に電話で問い合わせた。委員会資料は閲覧できるようすべて記録・保管しているとの回答だった。当然である。

 予算特別委員会の委員長は富本卓自民区議。ビーチバレーコートを熱烈に推進する要望書を出した際の「スポーツ議連」元会長だ。あえて資料を表にださず秘密裏に予算審議をやろうとした疑いも否定できない。