自民党憲法破壊草案と安倍首相が創作した「自衛隊最高指揮官」ポスト

 3月21日の防衛大卒業式に出席した安倍晋三首相は、訓示のなかで自らを「自衛隊最高指揮官」と繰り返し名乗った。歴代首相のなかではじめてのことである。

 http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2016/0321kunji.html

 本日、伝統ある防衛大学校の卒業式に当たり、今後、我が国の防衛の中枢を担うこととなる諸君に、心からのお祝いを申し上げます。
 卒業、おめでとう。
 諸君の規律正しく、誠に凛々しい姿に接し、自衛隊の最高指揮官として、心強く、大変頼もしく思います。
(略)

平成28年3月21日
自衛隊最高指揮官
内閣総理大臣 安倍晋三

 不覚ながらいままで気づかなかったのだが、よく考えるととんでもない事態である。

「自衛隊最高指揮官」という職種は日本のどこにも存在しない。憲法にもなければ、自衛隊法にもない。自衛隊法7条に「内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛隊の最高の指揮監督権を有する」とあるが、自衛隊最高指揮官とはあきらかに異なる。

【自衛隊法】第7条  内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛隊の最高の指揮監督権を有する。

 自衛隊最高指揮官とは役職のことである。そんな役職はない。

 つまり、安倍首相は存在しない役職を勝手に名乗っていることになる。

 妙なこともあるものだと調べていると、別のところで「最高指揮官」という言葉を見つけた。ほかでもない自民党の自称「改正」憲法草案。基本的人権も無視、平和主義も完全放棄、国民主権など糞食らえ、という草案で、この社会を無憲法社会にする内容だ。その破壊的な本質をわかりやすく表現するために、筆者は「自民党憲法破壊草案」と呼んでいる。

 その憲法破壊草案第9条の2第1項はこうなっている。

【自民党憲法破壊草案】第9条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。

 同じく憲法破壊草案の第72条にも「最高指揮官」が登場する。

【自民党憲法破壊草案】第72条 内閣総理大臣は、内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務及び外交関係について国会に報告し、並びに行政各部を指揮監督する。

 安倍首相はどうやらこの「破壊草案」にうたう国防軍「最高指揮官」を先取りして、たからかに公の場で宣言したらしい。

 おもちゃの兵隊のように自衛隊をのっとった。クーデターと言ってもよい暴挙である。仮にまともな民主主義と法治主義が機能する社会であれば内閣総辞職の騒ぎになっているだろう。そうなっていないのはこの国が平和ボケしている証拠である。

 明治政府が軍をつくった一番の目的は「内敵」を黙らせるためである。その先祖の背中を安倍政権は懸命に負っている。反政府デモに自衛隊を投入する日も遠くないのかもしれない。

安倍首相は本気で国民が血を流すのを見たいらしい。

「舛添前知事よりはるかにセコい安倍首相」山本太郎氏語る

 25日夜、渋谷駅前で三宅洋平候補(東京選挙区)の選挙運動イベント(選挙フェス)があった。脱原発、憲法破壊阻止、企業から税金をとるーーという政策と応援を呼びかけるメッセージに、1000人は軽く超えるだろう聴衆が拍手と声援を送った。三宅候補の演説会を見るのは22日の公示日(新宿南口)以来だが、急速な盛り上がりと熱気を感じた。

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「3年前に三宅洋平が参院選に立候補したときも応援したが、そのときよりもはるかに盛り上がっています。渋谷はきょうが初日ですが、前回の最終日くらいの人だかりです」

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 埼玉県から駆けつけたボランティアの男性=45歳アルバイト・独身=は語った。

 三宅洋平氏の選挙フェスには山本太郎参議院議員(生活の党共同代表)も参加。大企業から献金をもらった自民党政権が、法人減税や派遣法改悪で大企業を優遇し、そのつけを消費税増税と社会保障切り捨てで庶民に回し、挙句の果てに大企業のもうけのために戦争や原発を進めようとしている、そのために憲法をぶっ壊そうと企んでいるいまの安倍自公政権の政治を、わかりやすく、熱い口調で語った。

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 日本学生支援機構の「奨学金」という名の学生ローンの悪徳ぶりについては、「利用者の7割は利息つき。返したカネはまず延滞金、そして利息にまわる。なぜか。銀行がうわずみをすすっている。延滞金はどうなるか。債権回収会社、日立とかがやっている。その利益になる。国が武富士やってどうするんだ」と明快に批判した。

 選挙運動終了後、筆者は山本太郎参議院議員にインタビューを申し込み、「政治とカネ」について尋ねた。折しも前日のTBSニュース23の党首討論で、山本議員は安倍首相の政治団体が政治資金でアイスクリームの「ガリガリ君」を買っていたことを指摘、話題になっていた。

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ーー政治とカネについて意見を聞かせてほしい。安倍首相は、政党交付金が導入されたとき、政治とカネの透明化のためにも必要だと賛成している。しかし、現状をみると政党交付金をもらいながら企業献金も拡大するような姿勢をとっている。

山本太郎参議院議員:政党交付金というものができた理由が、政治と企業との癒着をなくすため。(安倍首相と自民党は)その根本を見失っている。企業、団体献金は絶対にやめなければならない。政治とカネの問題を断ち切るためには、選挙にカネがかからないようにしなければならない。そのために高い給料(歳費・経費)もらっているんだから、それだけで回っていくような政治にならなきゃいけない。

ーーそれはできる?

山本:できると思います。

ーーはばんでいるものは何?

山本:はばんでいるのはやはり、新規参入を嫌がる議員たち。自分たちで既得権益化してしまう。というのは議員定数を削減するという話がある。あれはまずより既得権益を進めるものだから。ぜんぶつながっている。

ーー有権者にどう訴える。

山本:きのうのNEWS23なんかまさにそうだった。上はキャバクラとかいろんな支出をする、下は126円のがりがり君まで支出してるんだよと。身銭を切る、自分がちょっとおやつとして食べるものさえも政治活動のなかに入れてしまう。なんていうかな、どこまでセコいんだ。セコいの極みですよ。

ーー舛添さんどころじゃない。

山本:いやもっとセコい。あのセコさが叩かれて地に落ちた人がいる一方で、ガリガリ君126円ですけど、政治資金から支出している人間が叩かれない理由がわからない。

(中略)

山本:政治にカネがかからないようにするのが大原則。それは多数派をとらないとできない。

★「なんて生きづらい世の中なんだ!」山本太郎参議院議員名演説はこちら http://miyakekatuhisa.sakura.ne.jp/wp2/archives/1139