爆発的な怒りが渦巻くとき

参議院選挙まで27日となった。憲法を完全に破壊して、奴隷同然のみじめな独裁国家が生まれようとしている。アメリカ軍の下請けボランティアとして世界中の侵略戦争に日本が駆り出され、日本の利益はなにひとつないままテロの標的に進んでなるといった悪夢のような現実がもうそこまでやってきている。

 安倍政権が目指している政治を端的に表現すれば、「収奪と暴力」といえる。これに対して圧倒的多数の日本住民が真に望むのは「平和と共生」をめざす政治ではないだろうか。

 沖縄県議会選挙にあらわれた政治対決の構図は、まさに、自公+補完勢力による「収奪と暴力」政治と「平和と共生」政治の闘いだった。そして有権者の多くが後者に票を投じた。この「政治的先進地」沖縄市民の叡智に「本土」もみなわらなければならない。

 安倍政権は日本市民・国民から「収奪」しようと考えている。そう言ってよいだろう。金銭だけではない。命や健康まで奪おうとしている。さらに心の自由まで奪おうとしている。
 
 侵略戦争で負けた事実を認めないことで、果てしなくアメリカに従属し続けるという日本の権力構造の矛盾を解いた「永続敗戦レジーム」の提唱者、白井聡氏が近著『戦後政治を終わらせる』の最後で書いている。

 〈(前略)…いまようやく、当然の憤りを私たちは表現してもよいのだ、という感覚を獲得しつつあるのです。
 誰がそれを禁じてきたのか? 実は誰も禁じてなどいません。禁じてきたものがあるのだとすれば、それは自己規制であり、自分自身の奴隷根性以外にはないはずです。自らが自らを隷従させている状態から解き放たれたとき、「永続敗戦レジーム」がもたらしている巨大な不条理に対する巨大な怒りが、爆発的に渦巻くことになるでしょう〉

 最大の敵は内なる「奴隷根性」ということか。