「米支配に立ち向かった政治リーダー」参院選を控えてーー植草一秀氏講演より②

 主権者による主権者の政治を取り戻すためのゆるやかな連帯運動「オールジャパン平和と共生」https://www.alljapan25.com/の提唱者の一人である経済学者・
植草一秀氏のさいたま市での講演(6月2日、主催・九条の会さいたま)より、要旨その2(写真は一部主催者作成資料より転載させていただきました)

その①その②その③その④その⑤その⑥その⑦その⑧その⑨その⑩その⑪その⑫

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 最初に「この国のかたち」ということで話したい。私はこの国を支配する支配者を5つあげている。米官業政電。
 
 ・米官業ーー米はアメリカですが、アメリカ人が日本を支配しているわけではない。アメリカを支配している少数の巨大資本が存在している。この巨大資本がいま世界を制覇しようとしている。この巨大資本が日本も支配しようとしている。その下に官僚機構、そして大資本。米官業というトライアングル(三角形)が日本を支配している。

 ・政電ーーその支配者の手先となっているのが政と電。利権的な政治集団、政治屋。そして電波産業。マスメディア。日本のマスメディアというのは16社くらいでほとんど支配してしまっている。読売・朝日・毎日・産経・日経。これがそれぞれ放送局をもっている。これで10社。通信社として共同通信と時事通信、そしてみなさまのNHKなんていっていますが、本当はアベ様のNHKです。さらに地方ブロック紙として北海道新聞、中日新聞、西日本新聞。

 この16社で日本の情報空間はほぼ支配してしまっている。唯一風穴を開けているのが日刊ゲンダイという夕刊紙があるが、圧倒的に16社の少数が握っている。若干良心的なメディアはあるが、基本的には権力の側に立つ報道をやっている。

 これを私はピラミッドの構造とみている。上にアメリカ・官僚機構・大資本・利権政治集団、そして電波産業。こういう仕組みになっている。

 塩野七生さんが『ルネッサンスとは何だったのか』(新潮社)に、一言でいうとルネッサンスとはすべてを疑うこと、とある。暗黒の中世からルネッサンスを経て近世に展開するわけだが、いま私たちに求められているのはこのことだと思う。すべてを疑う。メディアが流す情報は本当なのかどうか。自分の目で見る。自分の頭で考える。こういう習慣を身につけるということが大事なのだと思います。

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「原発・TPP・基地・憲法」参院選を控えてーー植草一秀氏講演より①

 主権者による主権者の政治を取り戻すためのゆるやかな連帯運動「オールジャパン平和と共生」https://www.alljapan25.com/の提唱者の一人である経済学者の
植草一秀氏が、2日夜、さいたま市で講演を行った(主催・九条の会さいたま)。7月10日東京の参議院選挙を前に、たいへん示唆にとんだ内容である。以下、要旨を数回にわけて掲載したい。(写真は一部主催者作成資料より転載させていただきました)

その①その②その③その④その⑤その⑥その⑦その⑧その⑨その⑩その⑪その⑫

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植草一秀氏さいたま講演要旨①

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 6月1日に国会が会期末をむかえた。6月22日公示、7月10日投票で参議院選挙がある。直前、サミットがあって安倍さん(首相)が突然何をいいだすかとおもったら「リーマン危機の前に似ている」とか。国会でも聞いたことがないとみなさん思われた。するとそういう会話はしていなかったという話もでてきまして、国民はあきれた気持ちでながめている。

 来年2017年の4月に消費税率を10%に上げるという予定があったが、これを延期するという。2014年11月18日に安倍さんは記者会見をして、18ヶ月消費税増税を延期するということについて、18ヶ月後に再延期はしないとはっきり断言した。そういう記者会見をおこなった。だから昨日の記者会見でどういうのかなとみなさん興味しんしんで見ていた。

 するとこんどは「新たな判断」とわけのわからない言葉がでてきた(笑)。新たな判断をすれば約束を無視できるのかと。人に借金して「返してくれ」といわれて「返しません。新たな判断で返さないことにします」(笑)。それが通用すれば楽だなと思う。

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