「財産交換」で紛糾 2月24日杉並区総務財政委員会より3

 「財産交換」議案で紛糾した2月24日の総務財政委員会から会議録要旨を引き続き掲載する。河津利恵子委員(未来)の質問部分。

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河津利恵子委員(民主):財産交換を行なわず、国家公務員宿舎跡地(荻窪税務署に隣接)を国から借りる形でより安い経費で大規模特養ホームを整備するという考え方にたいして区の見解をもういちど説明してほしい。

福原善之・施設再編整備担当課長:今回の財産交換につきましては大規模な用地を一体的に活用して特養老人ホーム等を整備したいという区の課題と耐震上の問題があって荻窪税務署を建替えなければならないという国の課題がございまして、この課題を双方同時に解決しようということで財産交換をしようと進めているので、国家公務員宿舎跡地が使えればというのは考えられないものでございますが、その前提で答えたい。
 財産交換によらないと想定すると、現在使用していない公務員宿舎跡地を利用して税務署の建替えが行われる可能性がある。どの程度の面積を国が使うかについては、国と政策視点がちがうのでまったくわからない。国は設計・建設をやり、そのあと既存の税務署をこわし、残った土地をつかって老人ホームをつくることになる。時期も、現在のスキームでいくと平成33年となるが、それと比べても33年程度になると考えている。

河津:時期もずれ込むし、国が主導ということで不確定な要素が大きくなる。区内でその他の公有地取得の可能性はどうか聞きたい。一般的に採算のとれる特養ホームの規模は80床程度。敷地面積は約3500平米といわれている。区内の3500平米以上の国有地・都有地について、こんご国や都から紹介がある可能性は想定できるか。

松沢智・企画課長:前回の委員会でも説明したが、国から紹介がきている国有地に高円寺南5丁目にある宿舎跡地がある。2500平米。こんごの予定だが、国とまちづくり連絡会議の情報交換のなかでいただいている情報では、こんご国有地について大規模地の紹介予定はないとうかがっている。都有地については、住宅跡地ということで1700平米ほどあります。それ以上の大規模な都有地は今後の紹介予定はない。

河津:複合施設棟の機能について。現在あんさんぶる荻窪にある施設のほかどんな施設が入るのか。区民にどんな役割をになうのか。

井上純良・保健福祉部管理課長:あんさんぶる荻窪から移転する機能としては、福祉事務所、それから消費者センター、就労支援センター、暮らしのサポートステーション、社会福祉協議会、成年後見センターーーがあんさんぶる荻窪から移転する。あらたな施設は、在宅生活支援センター(仮)、子ども子育てプラザ(仮)、多目的集会室。

河津:在宅生活支援センターはどのような機能。具体的に。

井上保健福祉部管理課長:2点。1つは、地域の相談機関だけでは解決困難な問題に対応して、専門的助言技術的支援をおこなう。他機関と連携してケースワークをおこなう高度困難事案の対応拠点。虐待のうたがい、介護者の精神障害などで十分な介護ができない、本人の安全確保が必要な場合、認知症などで判断能力低下で成年後見の必要があるような場合が対象。2点目は高齢障害者の在宅療養者の支援など、在宅医療連携拠点。

河津:高度困難事案の対応拠点とは。区内21ヶ所にある地域包括支援センター「ケア24」や3ヶ所ある障害者の地域相談センター「スマイル」などとのちがい。連携について。

井上保健福祉部管理課長:ケア24やスマイルから相談を受けるといった機能がひとつ。また地域の相談機関だけでは対応がむつかしいものについてアドバイスなどをおこなう。

(中略)

河津:こんごの特養の整備計画、現段階の達成状況は。

森山光雄・高齢者施設整備担当課長:総合計画、10年間で1000床をめざしている。現時点では1508床あって、平成29度までに5ヶ所360床の特養を開設する予定。現在整備をすすめている。

河津:区内に現在ある特養で最大規模は何床?

森山高齢者施設整備担当課長:14ヶ所あって最大は社会福祉法人浴風会「南陽園」240床です。

※浴風会会長は元厚生労働事務次官近藤純五郎氏、京極髙宣理事長、評議員に今井ひろし自民党杉並区議、宇賀神雅彦副区長がいる。

河津:高円寺のマイルドハート高円寺(社会福祉法人鵜足津福祉会=小松守理事長)でしたっけ、あそこは?

※鵜足津福祉会=香川県宇多津市を拠点に香川・杉並に多数の老人・障害者施設を経営。2011年に職員による入居者(障害者)虐待が発覚し、行政指導を受けている。

森山高齢者施設整備担当課長:増設したので181床です。

河津:今回の施設が200床の大規模施設になるということ。特色のある特養になると認識している。他施設とくらべてどのような特色がある?

森山高齢者施設整備担当課長:この特養には診療所を併設する。医療につよい特養をめざしている。経管栄養必要な方。他の特養には入居できない方もあるが、対応したい。ショートステイは通常1割だがそれより多く確保して在宅介護の支援をしたい。

河津:200床を予定といわれているが定員枠を増やす余地はあるのか。

森山高齢者施設整備担当課長:今回については広く公募することを考えている。賃料の減額とかいろいろメリットがあると考えている。多くの事業者のなかから特養の整備数を増やしていこうと考えている事業者はいるものと考えている。

(つづく)