「ポスティングバイト自死事件」杉並に遺族支援の輪広がる

 マンガ家を夢見て九州から東京にでてきてわずか2ヶ月後に自殺で他界した19歳の青年の遺族をささえようと、杉並の住民たちが支援に動きだした。事件は2012年12月に発生。自殺する直前、青年は中野区に本社があるポスティング(チラシ配り)のアルバイト先から「注意」を受けており、それが自殺の一因だとして遺族が同社を相手どって損害賠償を求める裁判を起こしている。

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http://www.mynewsjapan.com/reports/2225

 杉並との縁は、遺族の代理人を務めている杉浦ひとみ弁護士だ。杉浦弁護士は、すぎなみオンブズの相談にのったり住民訴訟の代理人弁護士をするなど杉並の市民運動と縁がある。選挙管理委員の報酬をめぐる住民訴訟でも控訴審代理人をつとめ、みごとに勝訴したという実績もある。

 きっかけは杉浦弁護士からの支援の呼びかけだった。オンブズのメンバーらがこの呼びかけに応じて傍聴にかけつけた。そして、遺族の悲痛な思いに接して心を動かされた。亡くなった青年は中央線沿線に下宿しており、また杉並区内でチラシ配りをしていたことなどから「縁がある。有志で支援活動をやろう」とまとまった。精神的な支えになるのをはじめ、情報収集やカンパによる経済的支援をめざす。

 2月12日午前10時15分から東京地裁709号法廷で口頭弁論がある。また、同日午前11時半から参議院議員会館(B104号室)で支援集会を開く。

 詳しくは下記のとおり。
 
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 「ポスティングバイト自死事件」支援の集いのご案内
―マンガ家をめざして東京にきたばかりの19歳の青年はなぜ命を絶ったのかー

◎ 第3回口頭弁論 平成27年(ワ)27903号事件 
 2月12日午前10時15分
 東京地裁709号法廷(地下鉄霞が関駅)

◎ 支援集会
 同日午前11時30分より(午後1時ごろ終了予定)
参議院議員会館 B104
 (地下鉄永田町駅または国会議事堂前駅、東京地裁から徒歩15分)

 19才の青年・松原篤也さんは、高校を卒業したのちの2012年11月、実家の九州からマンガ家 を志して東京にでてきました。1ヶ月後、生活のためにポスティングのアルバイトを始めましたが、4日目に「不正」があったとして監督担当に見とがめられ、呼び出されて叱責を受けました。そしてそれから数時間後、「遺書」を残して自殺してしまいました。
 このアルバイト先で受けた叱責が篤也さんを自殺に追い詰めた可能性がたかいと考えられたことから、遺族はポスティング大手「K社」を相手どり損害賠償請求訴訟を起こしました。会社は「ひどいことはしていない」として全面的に争う姿勢ですが、同じ会社で働いたことのある別の青年は、叱責や暴力を受け、恐ろしくて郷里に逃げ帰ったと証言しており、実態解明の余地が多分にあります。
 夢を抱いて旅立ったばかりの篤也さんを亡くしたご遺族の悲嘆は想像にあまりあります。ささやかなりとも支援できないかと、東京にいる有志で集会を催すことにいたしました。事件の報告とあわせて、みじかなポスティング業界の実態や、いわゆる「ブラックバイト」についても考えていきたいと思います。お誘い合わせのうえご参加ください。

集会予定
1 事件報告 代理人弁護士
2 原告(両親)のお話
3 その他討論・自由意見交換
4 支援者より

問い合わせ先:東京アドヴォカシー法律事務所(03-3816-2061)