「桃2小建て替え要望書」やらせ疑惑続報/企画課長ら同席で元国会議員の要望聞く


 2014年7月27日付で荻窪周辺の町内会長7人の連名によって杉並区に提出された「桃2小早期建て替え」を求める要望書を杉並区区自身がつくっていた、いわゆる「やらせ要望書」問題で、杉並区企画課は本誌記者の取材に対して、「地元から要望書の作成依頼があったものをワープロでつくっただけだ」と説明した。しかし、区が相談を受けたのは、7町内会のうち元国会議員の1人だけであり、残りの6人とは話をしていない事実もあきらかにした。

 既報
「桃2小早期建て替え」やらせ要望書に元国会議員関与か

「桃2小学校を建て替えてほしい」――地元町内会の「要望書」は杉並区の“やらせ”だった?

 有力者の要望をうけ、意思が不明確な町内会長の氏名まで、本人や各町内会に無断で区側が「要望書案」に書き込んだ可能性がたかい。

 企画課職員が5日までに回答したところでは、元民社党国会議員で荻窪地域の連合町内会長である藤原哲太郎氏から7月上旬、「要望書をだしたい」との相談があり、企画課長ら職員約6ー7名が同席して区庁舎内で面会した。藤原氏から文書の提示はなく、口頭で説明しただけだった。職員はメモをとった。そのご、区側が要望書を作成して藤原氏に渡した。要望書に記載した「要望者」は藤原氏をふくめて7町内会長で、肩書だけでなく氏名まで区は要望書のなかに書き込んだ。ーーという。

 また、藤原氏から聞き取った内容がわかるメモが保管されているかどうかをたずねたが、現在のところ明答は得られていない。

 7町内会長のひとりは、回覧のように要望書がまわってきたために、深く考えずにハンコをついたが、あとでこれは軽々しく同意できないと考えなおし、町内会にはかったうえで同意を取り消している。同様に同意を取り消した町内会長がもうひとりいる。

 桃2小の校舎は耐久性などには問題はないものの、区営施設あんさんぶる荻窪を荻窪税務署と交換するという強引な計画にともなって全面建て替え計画が浮上している。区の計画によれば、築わずか10年の「あんさんぶる」を荻窪税務署(建物は老朽化)と交換。税務署跡地に約30億円をかけて再建する。さらに学童クラブ用の場所を別途確保する必要が生じるため、桃2小学校を約30億円をかけて建て替える。

 荻窪税務署跡地には老人施設をつくる計画もあり、これこそが今回の計画の最大の理由だと区は説明する。しかし「あんさんぶる」を現状で使いつづけたうえで荻窪税務署を財務省が独自に建て替る、隣接する公務員住宅跡地を国から安価で借りて老人施設をつくる、ということも可能ではないかといわれており、60億円もかけて玉突きのように建物を作り続ける計画につよい疑問の声があがっている。