大新聞・テレビが無視したスティグリッツ氏の「TPPは悪い貿易協定」発言


「TPPは悪い貿易協定」「米国議会で批准されないであろう」ーー
 
 ノーベル経済学賞のジョセフ=スティグリッツ・コロンビア大教授は、3月16日に首相官邸でひらかれた国際金融経済分析会合でそう発言したという。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokusaikinyu/dai1/gijisidai.html

 議事録や動画は公開されていないが、スティグリッツ教授が会合でつかった資料は翻訳されて首相官邸のHPで見ることができる。

 PDFファイルの32頁部分をみると、はっきりこう書かれている。

• 米国にとってTPPの効果はほぼゼロと推計される。
TPPは悪い貿易協定であるというコンセンサスが広がりつつあり、米国議会で批准されないであろう
• 特に投資条項が好ましくない-新しい差別をもたらし、より強い成長や
環境保護等のための経済規制手段を制限する

 究極の売国条約、植民地条約といわれるTPPの批准に日本政府は前のめりになっている。アメリカ政府や企業の圧力が背景にあるとみられていたが、じつはアメリカ国民にとってもとんでもない不幸をもたらすことが明らかになった。そして同国内でも強い批判があり、大統領候補はこぞって批判的な主張を述べている。

 スティグリッツ教授は、こうしたアメリカの情勢を踏まえて、アメリカ自身が批准しないと断言した。日本にとってきわめて重大な発言である。

 ところが奇妙なことに、国内の大新聞・テレビはほとんどこれを報じていない。「信じられないですよ。どう思いますか」とは、会合取材とは関係のない部署にいるある全国紙記者の言である。

 安倍政権に気をつかってのことなのかどうかはともかく、日本のメディアはどうしようもな病んでいる。

なお、「TPPは悪い貿易協定」というスティグリッツ教授の発言は、大マスコミが無視する一方、日本農業新聞が報じている。

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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