「若者のミカタ」で売り出し中、大内裕和中京大学教授の「奨学金本」は盗用だらけのトンデモ本だった!(3)

【「若者のミカタ」で売り出し中、大内裕和中京大学教授の「奨学金本」は盗用だらけのトンデモ本だった!(3)】
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(1)(2)につづく

 大内本の問題表現は続く。

【大内本(『奨学金が日本を滅ぼす』)86〜87頁】
 年間419億円の延滞金と利息の収入のうち、利息の大半は財政融資資金という政府から借りたお金の利払いに充てられます。もう一つのお金の行き先が、資金を貸し出している銀行とサービサーです。
 銀行からの借入金に対し多額の利払いが行われ、またサービーサーにもお金が行っています。

 これは、丸写しの類ではないが、以下の文章を「要約」したように見える。2012年度の延滞金と利息収入360億円は、2014年度の419億円に「更新」されている。

【三宅本(『日本の奨学金はこれでいいのか!』)91頁】
 360億円にのぼる延滞金と利息収入。利息の大半は財政融資資金という政府から借りた金の利払いに充てられます。「日本学生支援機構債」などを発行して債券市場から集めた資金が財源です。もうひとつの金の行き先が、銀行と債権管理回収業者(サービサー)です。2010年度期末で民間銀行からの借入残高は約1兆円で、年間の利払いは23億円にもなります。2011年度は18億円、2012年度は16億円。2013年度8月現在の銀行借り入れ残高は4580億円です。また、サービサーへの委託状況は次のとおりです。

 そして、次の一節で一連の盗用は「完結」する。

【大内本(『奨学金が日本を滅ぼす』)87頁】
 たとえば2012年度の債権回収業務を担当した日立キャピタル債権回収株式会社は21億9545万3081円を回収し、1億7826万円を手数料として受け取っています。 


 ネタ本はこうだ。

【三宅本(『日本の奨学金はこれでいいのか!』)91頁】
 2010年度はエム・ユー・フロンティア債権回収会社と日立キャピタル債権回収会社が延滞債権回収業務を受託。エム社が8938万円(回収額=14億3533万円296円)、日立が1億5240万円(同13億6037万8452円)を売り上げています。2012年度の実績は、エム社の売り上げ1億3471万円(同20億3927万9475円)、日立が1億7826万円(同21億9545万3081円)です。

 2012年度に日本学生支援機構が委託したサービサーは、エム・ユー・フロンティアと日立キャピタルの2社なのだが、どういう事情か、大内本では日立のことしか書いていない。

 盗用・剽窃が色濃く疑われる記述は、大内本の86〜87頁にかけて1頁以上に及んだ。これが大学教授の書いた文章とは、とても信じられなかった。



(つづく)

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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