岡山県の情報公開制度に、小さいが大きな進展

 岡山県の情報公開制度に、小さいが大きな意義のある進展があった。

 進展は2つある。ひとつは、情報公開請求書を郵送する方法でしか受け付けていなかったのをファクスでも受理するように運用を変更した点。もうひとつは、写しを送付する際の費用を送金する方法として、従来は現金か郵便小為替しか認めていなかったのを、納入通知書による支払いができるようにした点だ。

 改善のきっかけは筆者の苦情にある。

 県選挙管理委員会に届け出がされている政党支部「自由民主党岡山県第5選挙区支部」(加藤勝信代表)の政治資金収支報告書に添付された領収書等の写し(1万円超)を入手するため、同選管にファクスで情報公開請求を行ったところ、「ファクスでは受付ができない。郵送してほしい」として受理を拒否された。

 また開示文書のコピー代や郵送代の送金方法について尋ねると、「現金書留か郵便小為替」しか受け付けないという。

 納得できる話ではなかった。 

 ファクスでの請求書受理は地方自治体の情報公開ではふつうに定着した方法だ。なぜ岡山県ではできないのか。情報公開を担当する総務学事課に理由をただすと、「要綱にその旨記載しているからだ」という説明がかえってきた。

 要綱とは、条例や規則が規定した行政事務を実行するための内規である。情報公開条例にはファクスでの受理をしてはならないとは書いていない。要綱に記載しているからファクスを受け付けないというのは、つまり「岡山県はファクスの受理をしないことにしているから受け付けない」といっているようなもので説明になっていない。ファクス申請を受理しない合理的理由は、他の都道府県の運用をみればどうみてもない。

 また、費用の送金方法は、現金書留や郵便小為替というのは、極端な話し、10円送るのに500円以上の郵送料を負担せよと言っているのと同じである。税金などと同様に納入通知書での支払いができるのであれば、手数料はかからない。これは他県でも最近まで「現金・小為替限定」の運用が大半だったが、筆者が改善を求めた結果、大半で納入通知書や納付書での対応を導入したという経緯がある。岡山県は「未改善」の状態にあった。

「要綱に書いているからといって、ファクスでの請求受理ができない理由にはならないのではないか。運用方法でファクスの受理は可能ではないのか。」

 ファクス申請を受け付けない、納入通知書による費用の送金を受け付けないという2つの点について、筆者は抗議し、県としての見解をただした。

 その回答が8日、同課課長からあった。「ファクスでの請求受理をこんごは行うにした」とのことであった。同時に、従来現金書留か郵便小為替による手数料納付を要求していた点についても、「今後は納入通知書で納付できるように運用をあらためる」との説明があった。

 岡山県の情報公開制度を利用するうえで格段に便利になった。岡山県の柔軟で建設的な対応は評価に値する。

 

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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