杉並区に文書管理条例を

 田中良杉並区政の問題はあまたあるが、なかでも深刻なのは公文書のずさんな管理である。区長予定表、議長日程表を「毎日廃棄」するという信じがたい暴挙が、繰り返し忠告をしているにもかかわらず現在も続けられているという問題だ。

 文書管理規程では、公文書は「随時廃棄文書」をのぞき、すべて1年から長期(永年)の保存期間をさだめて保管しなければならない。その、例外的に保管しなくてもよ随時廃棄文書の意味について、文書事務の手引きではこう解釈している。

 文書管理をしなくてもよい、随時廃棄してよい公文書とは4種類。

1 他機関からの軽易な通知文で、一定の期間を過ぎれば不要となる文書
2 正式文書の写し等で保管する必要のないもの
3 礼状、挨拶状等
4 図書や物品のあっせん通知

 常識で考えれば、ここに「区長予定表」や「議長日程表」が含まれる余地はいっさいない。ところが杉並区では、強引にこれらの重要公文書を「随時廃棄文書」に指定し、よって「毎日廃棄」ができることにしてしまったのだ。23区のなかでも異例の扱いである。知られたくない活動を市民の目から隠そうとしているのではなかと疑われる。

 また文書管理と表裏一体の問題である情報公開制度の運用もでたらめである。かろうじて情報公開請求で確保した区長予定表のうち、手書きのメモ部分について「情報公開条例の対象ではない」などと独自の解釈をして、黒塗りならぬ白く塗りつぶして「開示」してきたのだ。改ざんというほかない。

 区民や市民に説明責任を負う公務員が公文書を粗末に扱うということは重大な問題である。簡単に嘘をつくことができる。杉並区政の民主的な統制はきわめてあやうい状況にあるといわざるを得ない。

 あらゆる公務について公文書を作成し、保管し、改ざんを防止することを目的とした公文書管理条例の制定は喫緊の課題である。

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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