東京都議会議員の政務活動費「人件費完全墨塗り」の非常識/情報公開請求「却下」撤回求めて近く提訴

 筆者が共同代表としてかかわっている「すぎなみオンブズ」は、今年も例年にならって、もっか区議会議員らの政務活動費について違法な支出がないか点検作業を行っている。権力は必ず腐敗するという至言があるが、まさにそのとおりであると実感する。いかに立派なことを言おうが、カネと権力を手にした者は腐敗し得る。腐敗を防ぐには権力を分散させ、情報公開をして批判にさらすのが効果的だろう。すぎなみオンブズによる政務活動費の点検作業は、この腐敗防止という点で小さからぬ効果をもたらしていると思う。

 さて、東京都議会の政務活動費の情報公開度についてみれば、杉並区議会と比べてその後進性は目をおおうばかりである。上限月額50万円(以前は同60万円)という金額の高さも異常だが、そのもっとも多い使途のひとつである人件費について、その支出先だけでなく金額も墨塗りにしている。

 あまりに都民を馬鹿にしていないかと憤慨した筆者は、昨年9月、人件費の領収書の墨塗り部分の開示を求めて都議会議長あてに情報公開請求を行った。その結果にまた驚いた。却下―ーすなわち、都議会情報公開条例の対象外だから受付すらしないというのだ。

却下の理屈はこうだ。

〈政務活動費条例によって領収書は閲覧・謄写ができることになっている。都議会情報公開条例は、別の条例によって開示制度があるものについては対象としない旨規定がある。よって情報公開請求は受け付けることができない。〉(趣旨)

 政務活動費条例によってたしかに領収書の開示はされている。しかしその一部が墨塗りである。これに対して不服を申し立てる手段は都議会情報公開条例による手続きしかないと考えて筆者は開示請求を行った。しかし都議会の理屈によれば、墨塗りであっても開示しているのだから、それ以上不服を申し立るなというわけだ。

 どうみても条例の解釈をねじまげているとしか思えない。

 納得できない筆者は、却下処分そのものの違法を問う裁判を起こすことにした。現在訴状をつくっており、近く出す予定だ。読者各位にご支援をお願いしたい。

 

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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