高円寺中一貫校問題、白石建設などJVが区民を盗撮!

 ボーリング調査の不備や、なぜ6階建てにする必要があったのか、談合が疑われる限りなく100%に近い落札率など、数々の疑惑が区民から指摘されている高円寺小中一貫校校舎工事について、都がついに建築許可を出した。地元高円寺の白石建設を中心とするJVが着工にむけた作業に着手した。

 杉並区や区教委の説明不足は目をおおうばかりだが、きょう、あらたな不備が発覚した。白石建設が校門内に「杉並区防犯カメラの設置及び利用に関する条例」を無視して無届で監視カメラを設置し、公道上で合法的に反対の声を上げる市民らを撮影していたのだ。盗撮である。

 
(高円寺中学校正門内に白石建設が設置したカメラ。下の黒いもの。上は学校が従来から設置しているカメラ。25日午後3時ごろ撮影)

 近隣住民の証言によれば、白石建設の社員がカメラを設置したのは21日。抗議を受けていったん撤去したが、24日になって再び取り付けたという。

 杉並区防犯カメラ条例によれば、第1条で「区民等の権利利益を保護することを目的とする」とうたったうえで、次のように定めている。

第4条 次に掲げるものが、道路、公園その他規則で定める多数の者が来集する場所に防犯カメラを設置しようとする場合には、規則で定めるところにより、防犯対象区域その他の防犯カメラの設置及び利用に関する基準を定め、これを区長に届け出なければならない。届出の内容を変更しようとするときも、同様とする。
(1) 杉並区(以下略)
・・・
(4) その他規則で定めるもの

「その他規則で定めるもの」については、施行規則第7条で規定されている。

杉並区防犯カメラの設置及び利用に関する条例施行規則
第7条
(7) 区から事務又は事業の委託を受けた者及び指定管理者(地方自治法第244条の2第3項に規定する指定管理者をいう。)

 杉並区から工事の発注をうけた白石建設が「区から事務または事業の委託を受けた者」にあたるのは明白だ。つまり区長への届出義務が発生する。

 条例によれば、不特定多数の市民が映り込む場所に「防犯カメラ」を設置する場合に、区長への届け出、設置責任者の明示、映像の目的外使用の禁止、映された本人から画像開示要求があった場合は配慮する、苦情の適切かつ迅速な処理に努める、などの点を設置者に対して義務付けている。

 この点について筆者は25日夕方、住民説明会の場で大竹直樹学校整備担当部長にただした。大竹部長は、学校内にカメラを取り付けることについて、白石建設から区に届け出はなされていないことを明らかにし、いったん取り外す意向を示した。

 説明会には10人以上の職員が列席したが、だれひとり例規集を持参しておらず、防犯カメラ条例についても説明することができなかった。議会軽視、条例軽視、住民軽視の姿勢があらためて浮き彫りになった。 

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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