疑問深まる「明愛保育園」問題

 田中ゆうたろう区議が理事をする明愛保育園(社会福祉法人明愛会)をめぐる国有地と補助金に疑問がもたれている問題で、あらたな事実がわかった。
 
 山本学園が隣接する国有地(590平米)について、公共目的であれば随意契約で売却できるとの特例をつかって購入すべく、関東財務局に申請したのは2013年である。そのときの理由は「認定こども園を建設する」というもので、1年後には開園するはずだった。ところがそれが頓挫し、あらたにつくった社会福祉法人明愛会に賃貸するというやり方に変更、その賃借料として4800万円の補助金が明愛会に払われた。

 このいきさつはすでに報じたとおりである。問題は、頓挫するような計画がなぜ財務局によって承認されたという点にある。この点を東京都と区保育課に問い合わせたところ、どちらも「こども園計画」の詳細をいっさい知らなかったことがわかったのだ。一枚の文書も存在していない。

 関東財務局に対する情報公開請求であきらかになったところでは、事業予算6億8400万円で、補助金、借入金、自己資金でまかなうと記された文書が山本学園から提出されている。

 大半が補助金とみられるが、その肝心の補助金について行政がまったく具体的な検討をしていないのはどういうことだろうか。最初から見通しがないのを知りながら、架空の計画を提出し、国有地を取得したのか。あるいは区最高幹部ら何者かの内諾を得て申請したものの、うまくいかなくなったのか。

 疑惑は深まる。

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください