不正義と格差が支配する「民主国家」と、正義と格差・差別解消を目指す「独裁国家」

 フィデル=カストロ・キューバ前国家評議会議長の死去を報じた日本の少なからぬメディアが、「独裁者」という言葉をつかって表現した。たしかに独裁的な政治運営をしたことは事実だろう。だが、ひるがえって日本の現状とキューバのそれを比べたときに、キューバのほうがはるかにすぐれている点がいくつもある。その最たるものは差別や格差の小ささだろう。そして社会保障である。住居は無償、医療・教育も完全無償。ただし金持ちになる自由はない。

 日本は「民主的で自由な国」と思われているが、じつは圧倒的な支配者がいる。カネである。資本家のためにカネが吸い上げられ、貧困が拡大し、差別が蔓延している。昨今の司法をみると、正義すらもカネで買われているのではないかと疑いたくなる。

 議員立法であるカジノ法案が自公の強行によって委員会採択されようとしているという。議員立法は全会一致という慣習をやぶり、なりふりかまわぬ独裁政治が「民主主義」の名においてなされようとしている。

 不正義と格差が支配する「民主国家」が、正義と格差・差別解消を目指す「独裁国家」を批判したところで、説得力は弱い。

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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