「桃2小早期建て替え」やらせ要望書に元国会議員関与か


 築わずか10年の杉並区営あんさんぶる荻窪を財務省に譲渡し、それにともなって学童用の施設が不足するという理由で桃井第2小学校まで建て替えるという意味不明の事業をめぐり、地元町内会長7人の連名(のちに2人は取り下げ)による「早期建替え」を求める要望書が区に提出されているが、この要望書の文案を受取人の区自身がつくっていたことが判明、「やらせ」の疑いが濃厚となっている。

 関連記事

「桃2小学校を建て替えてほしい」――地元町内会の「要望書」は杉並区の“やらせ”だった?

IMG_1368_1600

 このやらせ要望書問題の経緯について区企画課に取材したところ、さらなる疑問が浮上した。「要望書の案は区が作成した」と認めたうえで、そのきっかけについて「荻窪地区町会連合会会長から要望があり、文案をつくった」ことを明らかにした。企画課によれば、本文部分だけでなく、7町内会長の氏名・肩書部分も区が作成したという。

 杉並区に「要望書案」の作成を要請した連合会長は、元民社党衆議院議員の藤原哲太郎氏であることも企画課は明らかにした。藤原氏から区に対して、いつ、どういう内容の「要請」がなされたのか、企画課にただしたが即答できなかった。後日回答するという。

 ともあれ、連合会長ひとりの要請に対して、杉並区は、ほかの町内会長らには無断で7人連名の要望書案をつくった可能性がたかい。区に提出する要望書を区がつくること自体「やらせ」だが、要望する意思が不明確な町内会長の肩書・名前まで、本人や各町会に無断で「要望書案」のなかに杉並区は書きこんでいたのだ。住民の人格や町会の自治を愚弄した行為だというほかない。

 要望書に捺印した7町内会長のう2人は、後にそれぞれの町会にはかって取り下げた。そのひとりは、回覧板のように要望書がまわってきたので軽くかんがえて捺印してしまったと本誌記者に証言した。要望についてまったく知らされていなかった事実を雄弁にものがたる。

 

投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください