選挙公報を隠す杉並区選管の姑息な”低投票率作戦”

 杉並区の田中良区長は元民主党都議会議長だが、今回の都知事選挙では自公推薦の増田寛也候補を公然と応援している。親しい区議によれば、南伊豆に特養老人ホームを作る際に当時総務大臣だった増田氏に「世話になった」義理だと説明しているという。

 税金を預かる身分として広く「全体の奉仕者」(憲法15条)として仕事をするのが行政組織の首長たる区長の仕事である。総務大臣も同じである。その公務員としての仕事を通じてできた「貸し借り」を政治の世界に持ち込んでいるとすれば、田中区長は日本国憲法を知らないことになる。

 さて、あす31日は東京都知事選挙である。投票率が低い国ほど、税金が高く、社会保障も手薄く民主主義も低調となっている。そんな傾向があるのだと辻本清美衆議院議員が鳥越俊太郎候補の応援演説で話していた。
 
 政治に無関心であっても無関係ではいられない

と山本太郎参議院議員は言うが、まさにそのとおりである。ひとりでも多くの方に投票に行ってほしいと願うのだが、肝心の選挙事務を行う杉並区選挙管理委員会は、区民が投票に行ってほしいと本当に考えているのか、疑問を抱いている。
 
 阿佐ケ谷駅周辺はもっか七夕祭りの準備で賑やかである。だが一方で31日の選挙を知らせるものはほとんどない。候補者ポスターの掲示板だけだ。自転車の駐輪禁止や喫煙禁止の表示は大きなものがいくつもあるのに、選挙を知らせる掲示がない。

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 ようやくみつけたもうひとつの「選挙」広報は、駅構内の隅におかれた選挙公報である。ところが数日前にみたところここには1部も残っていなかった。補充するよう選管に電話をかけたのだが、きょう同じ場所をとおって驚いた。たしかに補充はされているが、奥のほうに突っ込まれているだけで通行人がまったく気づかないような入れ方になっている。

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 選挙よりも夏祭りや路上喫煙禁止、自転車駐輪禁止の表示にカネと手間をかける。ほとんど異常ではないかと筆者は思う。杉並区庁舎の垂れ幕も、参議院選挙の際にはあったものの、今回の都知事選はない。

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 「投票に行くのはやめましょう」とそんなメッセージを強く感じる。

 筆者は選挙公報を手前の見えやすい場所に移動させた。読者各位におかれても、もし選挙公報がなくなっていたり、見えにくくなっているような広報ポストがあれば、選管に連絡するなどして「投票啓発」に協力していただきたいと願う次第である。

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投稿者: miyakatu

ジャーナリスト

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